鍵の勇者と不屈の魔術師公開所

□鍵の勇者と不屈の魔導師 章間
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〜Kyo Side〜

〜?〜

??「キョウ」

あのいけ好かない博士からの念話が入る

キョウ「何の用だ」

大体見当はつくがな

??「そちらの調子はどうだい?」

キョウ「収穫は無い」

??「いやいや、君ではなく『彼ら』のだよ」

だと思ったよ、だが…

キョウ「戦力にはなる、それだけだ」

??「それはよかった、じゃあ明日は頼むよ」

キョウ「…管理局の奴らはどうする?」

奴はしばらく黙ってこう言ってきた

??「今回は様子見さ、レリックの回収を優先してくれ」

……これだから科学者ってのは嫌いだよ

キョウ「……了解した」

返事をするとあっちから念話を切った

キョウ「さて」

調整を終えたデバイスを腰に戻して、部屋を出る

??1「どうする?俺達も出るのか?」

部屋の外に待機していた『例の奴ら』の一人が話し掛けてくる

キョウ「今回は…そうだな、『dreizehn(ドライツェーン)』、お前だけでいい」

??2「…………」

??1「おいおい、そりゃないぜ、大将」

痩せ型のシルエットをした奴が反論してきた

キョウ「今回は情報収集が目的だ、むざむざこちらのカードを見せる程、馬鹿じゃないんでね」

それでも、そいつは退かなかった

??1「だがよ、相手は管理局ってとこの精鋭部隊なんだろ?勿体振ってる場合かよ」

…確かに言い分には一理あるな

キョウ「………勝手にしろ」

??1「話が分かるね、大将」

キョウ「それからレリック回収は俺がする、お前らは牽制に回れ」

??1「へいへい」

指示を出し終えると、他の奴らは姿を消し、その場に3人だけが残った



黙っていた片方の小さい男が口を開いた

??2「殺すのか?」

キョウ「殺すなと指示が出た、だから今回は無しだ」

??2「分かった」

返事を返すと、残る二人も闇に消えていった

〜Kyo Side END〜
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