鍵の勇者と不屈の魔術師公開所

□鍵の勇者と不屈の魔導師 章間(2)
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二転三転したレリック回収任務の1日後、六課の会議室には、隊長、副隊長格のメンバーと王様が集まっていた

グリ「…今回の事件の中での情報で判明したのは以上です」

スクリーンには様々なデータが映し出される

その中に、スクリーンに一人の白衣の男の姿が現れる

フェ「ジェイル・スカリエッティ、科学者で現在指名手配中の広次元犯罪者、そして、ガジェットを造り出した張本人」

はや「やな、でもレリックを集める理由は依然不明、おまけに彼の戦力は…」

今度はレリック強奪を仕掛けた3人が映る

はや「推定ランクSSランクの魔導師と、Sランク越えの魔導師が二人…か」

王「違う、あれは魔導師なんかじゃない」

なの「え、ならあれは…」

断言する王様に、当然の疑問をなのはは尋ねる

リク「あいつらは…]V機関、以前俺達が壊滅させた筈のノーバディだ」

ヴィ「…その、何だ、その、じゅうさんきかんとか、のーばでぃ、ってーのは」

リクの言葉に、ヴィータを始め、一同聞き慣れない単語に首を傾げる

王「ハートレスの話は前にもしたよね、ノーバディって言うのは、ハートレスになった人が強い心や思いを持っていると稀に生み落とされる存在なんだ」

リク「奴らは光にも闇にも属さない不完全な狭間の住人だ、そして、そのノーバディを統制していたのが]V機関、構成員は強い力と、人だった頃の面影が残ったノーバディだった…」

ヴィ「じゃあ、そいつらがまだ生きてたって事か?」

うん、と唸っているミッキーに確認をとる

リク「いや、それはない]V機関のメンバーは全て消滅した、少なくとも今回出てきたアクセルは、ソラが消滅したのを目の前で見ていた」

はや「なっ、せやったらあれは…一体何や?」

王「それについてなんだけど、今回得た情報で仮説が出来てるんだ」

グリ「どうゆう事です?」

王「この世界と僕らの世界が繋がったのはつい最近だった、その影響でハートレスがこちらにも現れ始めた」

王「そして、繋がってすぐの頃、僕らの世界から]V機関の機関員のデータを見つけたんだ」

なの「データ?」

王様「それは実体プログラムを造る為のもの、装置もそこにはあった」

はや「実体プログラムて…まさか!」

何かに気付き、はやてが声を上げる

リク「その装置には、使われた形跡があった」

フェ「!?、それならあれは…」

なの「実体プログラムで復元された贋作、って事だよね」

リク「元より能力は向上しているみたいだがそうなるな、で、誰があれを見つけ起動したか、俺達はそれを調べていた…」

王「あれは悪用されると危険な代物だからね」

はや「確かにそうやな、あないな戦力、もし複製なんてされたら…」

王「そうなったら僕らの手には負えない」

起こり得る最悪のシナリオに一同表情を強張らせる

フェ「現実にスカリエッティはもう複製しているんじゃ…」

王「大丈夫、それはまず出来ない筈だ」

そうきっぱり断言する

グリ「何故言い切れるんです?」

王「復元装置は封印してあるし監視も付けてる、そして、複製の為の装置はかなり昔に破壊された形跡があって今は使えない、それで今いる5体で打ち止めになってる」

なの「5体?人数通りなら13体じゃないんですか?」

あれだけの物をわざわざ全員復元しない理由がわからない、となのはは問い掛ける

王「無くなった調節用の特殊な培養器が5つだったから数はあってると思う、復元して培養器ごと他所に移送したと思う」

はや「なら今回現れた奴を除いて3人、能力は分かってるのは依然二人だけ、か」

王「そうだね、一人はコードネーム『踊る火の風』アクセル、炎を操るノーバディ、もう一人が…」

リク「おそらく『めぐりあう鍵』ロクサス、キーブレードを使うソラのノーバディ」

「「「「「!!?」」」」」

はや「何でや、説明聞く限りやったら、ソラは此処におらんのとちゃうか?」

リク「そこを話すと長くなるから、今は無視してくれ」

グリ「そうですか、となると、あと残りはあの魔導師と、ハートレスですね」

王「それだけどリクの話だと、スカリエッティはハートレスとは無関係…」



〜???〜

とある古城の一室、六課で行われいる会議の様子を盗み見る者が二人、

マレ「ホ〜、どいつも皆強い心の持ち主だね、あの女共をハートレスにすればきっと強力なハートレスになるだろうね、そうだろう?『ピート』」

ピート「でもこいつらかなり強そうだぞ、こんなに大勢相手に勝てる訳ねぇ」

マレ「馬鹿だねぇ、あいつらどっかの小物と戦ってんだよ、ならそこで疲弊した所をだね…フフフ、アー-ハッハッハッ!」

ピート「そうか、グヒヒヒ」
二人は静寂を切り裂いて笑い声をあげる
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