Novel
□sweet time
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そして僕たちは触れるだけのキスをする。
「今日はキスだけだよ。明日も練習あるんだから」
「ちぇっ、そこはいつもの寿くんなんだな。今日は自分から仕掛けてきたくせに」
「だから気が済むまでしていいよ。何なら僕からしてあげようか?」
「へ〜。じゃあやってもらおうかな〜、寿くん」
「ふふっ・・・仕方ないね」
ちゅっと音をたてて吾郎くんの頬にキスをする。
「そこじゃなくてこっち」
とんとんっと唇を指さす。
「我が儘な吾郎くん」
クスッと笑みを零してからお望み通りキスを送る。
「もう1回」
「1回でいいの?」
「あ〜言えばこう言う奴だな〜。そんな寿くんにはこうだ!」
今度は吾郎くんからのキスのお返し。
そして次第に打ち合わせはなかったものの、お互いから交互に何度もキスをする。
言葉を交わさない代わりに、1つ1つ想いを込めてキスを送る。
大好きな吾郎くんにいっぱいの愛を込めて・・・・。
〈end〉