それは
ある日の出来事
いつもの様に任務をこなし
春の風に吹かれて
時間は有ったから
探検の様な気分で
いつもと違う道で帰った
たまたま
偶然
その場所を見つけた
周りから隔絶され
世界から切り離された空間
余りの美しさに
声も出ず
動けず
ただ呆然と
その景色を見つめていた
我にかえった時にはもう辺りは薄暗くなっていて
慌てて神託の盾本部へと帰った。
予定より遅れた帰還に心配性の養父にはこっぴどく怒られてしまった。
それでも
あの時
見た光景は
鮮やかに自分の記憶に残り感動を呼び起こす
あの景色を
彼等にも見せてやりたいと思った
辛い事ばかりしか経験してい無い二人に
この世界は
こんなにも美しく
優しいのだと
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