不二受短編

□★彼氏×彼氏(蔵不二)
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《この話は、前サイトで跡不二でupしていたものが発掘できず、蔵不二で同じエピソードを書いたものです》
*完全に蔵不二なのでご安心くださいませ。

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彼女の話をする度に、唇に噛みついてくる不二が白石には可愛かった。
「…こら、不二クン」
今日も彼女の家の帰りに不二のところに寄った、大阪帰郷前の白石であった。
不二の部屋、夏の熱帯夜である。
「すぐ済ませるから、抱いて」
可愛い嫉妬を垣間見せた不二に、白石は正直悪い気はしない。
「…そないなこと言われたら、がっついてまうで」
ちょっと笑った白石が、甘やかに不二の唇をむさぼる。
「ん…」
慣れた手付きで不二の服を脱がせていった白石は、性急な動きでジェルを手に取った。
「…彼女さんみたいに濡れなくてごめんね」
切なげに笑った不二の目をじっと見つめて、白石は目を細めて意地悪く笑んだ。
「彼女は、むっちゃビショビショになるで。でも」
────俺はこっちのほうが好きや。
言いながら、白石が不二の尻に指を差し込む。
「食い千切るくらいによく締まるんは、おまえだけや」
おまえに食い千切られるなら本望やなぁ、と。
そんなことをうそぶいて、白石は色っぽく笑む。
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