不二受短編2
□口直し(蔵不二)
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「…んン、…」
シャワーの下で、絡み合う体。
前戯を白石がたっぷりするときは、白石が女にもそうした日。
だんだん不二は分かってきていた。
「ちゃんと洗って、ソレ。女の人の匂い付いたのそのまま挿れられたくない」
ぼそりと言った不二の本音が、甘い口付けの音に変わるまでそうかからない。
「不二クン、嫉妬か?」
「知らない」
本当は、嫉妬以外の何でもない。
それくらい、不二も白石も分かっている。
不二に取っては気が狂いそうな残酷な『口直し』が始まる。