不二受短編2

□匂い(跡不二)
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遊び慣れた跡部だから、知っている『本物』。


「不二。おまえの肌の匂い、好きだぜ」

愛しいからこそ、特別に好きな匂い。

ひとりひとりに違う匂いは、不二の場合、少し甘い温かな匂いがした。

「ぼくも跡部の匂い、好きだよ」

香水かな、と不二が言う。

「あぁ。ヒューゴ・ボスのヒューゴか」

「男って感じだけど、水が戯れるみたいな匂いだよね」

不二の言葉に、跡部は不二の手首にアトマイザーをひと吹き吹きかけた。

「一緒に遊ぼうぜ、綺麗なお兄さん」

「えっちなことをして?」

くすりと笑った不二が、跡部の腕に手を這わせてキスをねだった。
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