不二受短編2

□嘘(塚不二)
1ページ/6ページ

始めから、予行演習なんて嘘だった。
ただ、きみに少しでも近づきたかった。


手塚はノンケだった。
世界の男性のうち、大多数を占めるノンケの典型。
そしてモテる。
不二以外に彼の良さを分かる女子が多過ぎた。
男の目から見てもかっこいい、手塚はそういう男だった。

「ん、手塚」
その手塚の腕の中で今、不二は彼のキスを受けていた。
男同士のキス。

予行演習をして欲しい、と頼んだのは不二のほうだった。
好きな男がいるから、と。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ