不二受短編
□★男子トイレの事情(リョ不二)
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「あ」
「…どうも」
昼休み。青学の男子トイレ。
普段1年生はめったに使わない3年生の階のトイレで、リョーマと不二は鉢合わせた。
リョーマの隣に不二が並ぶ。
「…」
「……」
「なんスか」
不二の視線に気づいて、リョーマが声を上げる。
「いや、大きいなあと思って」
感心したように言う不二に、リョーマはにやりと笑んだ。
「アンタのは可愛いっスね」
「…男としては、あんまり嬉しくない言葉だね」
リョーマを軽く睨んで、不二が答える。
「体格がごつくないのにモノだけデカいってのはイメージが合いませんからね」
しれっとして言うリョーマに、不二は言い返せない。
「桃先輩くらいだったら、コレもデカそうですけど」
「桃か。そうだね。桃のは見たことがないけど、手塚のは大きいよ」
さらりと不二が言う。
「…部長の、見たことあるんスか」
「うん」
「どこで」
あらぬ勘繰りをしたリョーマだったが。
「どこかの大会会場のシャワー室で」
「ふうん」
一見気にしなさげに相槌を打つが、その実ライバル意識はありありだ。
「平常時はこれくらいですけど、勃起したらもっとデカくなりますよ」
「そうだよね…」
不二の眼はまじまじとリョーマのイチモツを凝視する。