不二受長編

□★男嫁(跡不二←リョ)
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着物を大きくはだけられた不二は、羞恥に顔を背ける。
胸に這わされた手が、腰へと移動する。
唐突に口付けが降りてきた。
「……、…」
舌を入れられ、口の中を蹂躙されるのを、不二は従順に受け入れていた。
男の手が、不二の中心に触れた。
「、」
ぴくりと動いた不二だが、じっと堪えてなすがままにされる。
「…綺麗だね」
男は言うと、不二の首筋に顔を埋めた。
月明かりがふたりを照らす。
顔を仰向けた不二の首筋に、男が吸いついていく。
赤い花が散る頃には、不二の中心は見るからに質量を増していた。
「……」
男の唇が不二の胸に下がる。
丹念に突起に吸いついて、舌でそれをなぶる。
「…ッ…」
息をつめた不二が男の肩に手を置く。
そっと押し返すが、大した抵抗もできずにじっと堪える。
不二が堪らなくなって精を吐き出した頃には、うっすらとその頬は上気していた。
男の指が、今度は後ろへと向かう。
その行為の意味を知らないわけではない不二が身を堅くするが、
「大丈夫」
男の指はつぷりと中に入ってしまった。
妙な異物感と圧迫感に息をつめる不二である。
「力、抜いて」
いざなわれるごとく従順な不二を見下ろして、男がにやりと笑みを浮かべる。
「アンタ、綺麗だね」
そっと眼を伏せた不二の瞼にキスを落とすと、下では指が奥深くまで挿入された。
「あ、」
声をあげた不二を面白そうに見て、
「ここ?」
ここがいいんだね、と男が笑う。
「……だめだ…」
初めて抵抗らしい言葉を口にした不二の唇をふさぐと、男は彼の感じるところを丹念に刺激していく。
「……ッ…、…」
悶える不二を見つめながら、男は彼の「性器」を丁寧にほぐしていった。
不二が息も絶え絶えになった頃、ようやく男は不二を解放した。
ごそりと衣擦れの後、男の男根が衣から引き出される。
それは不二を見て興奮していたためだろう、すでに反応を見せていだ。
「あ……」
つい及び腰になる不二に笑って、男が彼の脚をかかえ上げた。
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