トリブラ

□細めた瞳
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「神父様は何も
判ってないんだから〜」

「誰ですか!エステルさんに
お酒のませたのは〜」




細めた瞳






酒に酔いつぶれ、う〜ぅう゛〜
と唸り声をあげているエステル

アベルは酔ったエステルに捕まえられ
今逃げられない状況に至っていた。


こんな状況を
作れたのは一体誰だろう。

探偵じみた考えをした神父の
たどり着いた答えは即答だった。



――「ハッ!
もしかしてトレス君まさか…
カテリーナさんに頼まれて私に対する
恨みで…!」

「否定。
俺はこの様な事態に関与してなど
いない。
ましてミラノ公からはその様な任務も
受けてはいない」



「神父様〜きいてるんですか!」

ブンブンブン



「はいいい〜……!ってトレス君っ!
この状況で一人にしないでッ」

「…否定
俺はこれから報告書を提出する。
ナイトロード神父は
エステル・ブランシェを頼んでおく」





「……ヤレヤレ。どうしたらいいもんですかねぇ……
エステルさーん、風邪引きますよ〜」
「…ン…、…で…」

「…あ、あ〜の〜…?」

「………」



「仕方がない部屋に連れていきましょう」



キイィ―――


パタン


「よ………!っわ」

ドサッ

「…側に………下さい」

………


「私を誰かと間違えて
るんでしょう、かね……」

こんな所イオン君にみられたら
確実実に殺されます

この場にいないのが幸いですが…



「?」

もぞもぞと布団の中からこんにちは

「しんぷさま」

突然出てきたエステルにパニックくる

「!?…!…っあの、エステルさん
これには訳が…」



ぽす

「え?」



「良かっ…た…神父様ちゃんと
……ス―…」



唖然とした顔が目の前にいる
幸せそうな寝顔を
みて顔がほころんだ

「…おやすなさい…エステルさん」









翌日



パリーーン!!


「トレスから聞いたぞこのふしだら神父!!殺ス!」

「何ちゃっかり報告し
ちゃってるんですか〜っ!
トレス君の馬鹿ー!」




「……(なにこの光景)…」

完全に起きたエステルの目の前では
大喧嘩が起こっていた



そして暫くの間、神父は
《エステル1`b立ち入り禁止》
をくらったとか

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