WJ

□02
1ページ/1ページ



「ねえマルコ隊長」

「なんだい」

「どうしてバナナはバナナなの」






「……おめぇレベル更に下がったのかい」

「え?レベル?」

「だってお前14歳だろい」

「どー見てそーなる訳。このぴっちぴち」

「違うのかい。折角水飴買ってきたんだが」

「わーい水飴だい〜マルコぅ!!!」

「やっぱりガキやの……でどうした?ひっくり返したいんか」

「…………何を?」

「脳」

「バっカじゃないのひっくり返らないよ脳なんて。あ。でもこ、こうやって……あれ上手く出来ないなー」

「出来ても脳がひっくり返ったって言うなよい」

「マルコマルコなんかバナナを食べるとモチャってするの…なんで?」

「遠回しな話やのォ…ふー…俺ァてっきり奴の話かと」

「はんっ。馬鹿なら甲板で寝てやがるさ」

「おなご。ヤンキー座りして指指すのやめんかい」

「ああ〜謎が解けなくてイライラするぅう!!」

「そうしてるとサルベージの船長とさして変わらんぞ」

「ふがっ!?」

「まあ話を戻せば―「自分でふっといて戻した!」

そりゃァ熟してるからだろぃ。ちなみに今のふりはさして傷付く言葉じゃなかろう気にするでない」

「きっっずつくな〜マルコ座布団五枚分的な」

「そんなに納得出来んなら他の奴等にも話かけてみィ…」

「おーし」

「行ってこい」


「もちゃもちゃ…納得、出来ない…もちゃなもちゃもちゃ…」

「……まさかあやつ、聞きに行くまでもずっとバナナ食うてく訳無かろうな…?」







「起きてエースマン」

「あー……」

「すいませーん」

「………ぐー」

「すみませんって言ってんだろうが」

「ぶっ!!

  いってーな何すんだこのゴリラ!!」

「――…エースく〜ん。この両手に掴んでるのなーんだ。何に見える?ん?石?違う違うそんなんじゃないよ爆弾でもないよヒントは夏に食べるもの」

「…おいそれ」

「正解はバナナより『夏はスイカだろ』ダディから貰った爆弾スイカでしたあああああ」
「ああああ゛止めろ分かった!すいません!ホントにごめんだから

「わっかれば宜しい」

……ハアハア…お前本当に雑用か?」


「で、何。また分けて欲しいとか」

「やめろいどっかのエースじゃあるめぇし」

「マルコのを真似するな」

「実は――「ストップ」―…なんですか」

「ん、」

「ぺちん!」

「じゃねえよ。手数料、」

「なんの」

「講習代?」

「おのれはアタシの先生かい。…まーお金の代わりによいしょ」

「バナナ?」

「これだっ!」

キラーン☆

「……、包丁」

「そ、みてみてエースぅ〜切れ味抜群なの!ほらこーんなにスパスパ。はいスイカ☆」

「おおサンキュー。スゲーなその包丁。ネームまで入ってんのか」

「それねさっき彫った」

「さっき?」

「さっき」

「…………包丁」

「厨房……あでも大丈夫だよもうエースのものだから☆」

「グッてなんだ要らぬえ!!つかオマエ☆が可笑しいと思ったんだよな。あーあ!もっと早めに気付けばよかった」

「なに腹立ってんの?」

「…ともかく料理長には後で上手く話ておくからスイカ。貰って食ったろ?俺も悪いからな」

「……おあ?」

「その代わり、後で一緒に謝りに行こうな」

「うん…」

「分かればいい。で、バナナの話だったな」

「なんで分かったのエスパー?!エースぱ?……ハッ!」

「…違う。そこで変な想像すんな、なんかマルコとお前の話聞こえてたから」

「盗み聞き」

「阿呆か、ちなみにもちゃついてんのは時の見定めがついたから」


「おおー見定め〜」
「納得OKだな。おっし」

「もうちっとましな説明出来んのかィ」



エドワードさんのとこ見ながらバナナを食していた…

20090821

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ