ハヤテのごとく!

□幕間〜その一〜
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夜の公園に響く音。

交差する二つの影。

その片方は人間ばなれしたシルエット、どちらかと言えば狼に似た異形の生物。
対するのは、一人の男。
本来であれば苦戦するのは男の方であろう。その異形は鋭い爪と人間の動態視力を越えた素早さを持っているのだから。
しかし、今、苦戦しているのは異形の化物の方だった。

「どうした?本来ならもっと強い筈だが?それとも、何だ、美味いもんの食い過ぎで腹がでちまったか?」
平然として化物の高速斬撃をかわしながら挑発を行う男。
対する化物の答えは、
「―――――!!」

ひとつの叫び。しかし、なぜか公園の外に叫びは届かずただ木々の間に木霊する。

「はっ!一人じゃ勝てね〜からって仲間を呼ぼうとすんのか?」

化物の爪が一閃。
しかし男はその爪を難無くバックステップでかわしていく。
とそこで、化物はひとつの違和感に気が付いた。
その違和感の原因は地面、砂の上に捲かれた銀の砂だ。
「なんで俺が攻撃もせずに回避行動ばかりとってたかわかったか?」
瞬間、銀の砂が闇をはじき輝きだした。

「銀の砂、地獄の焔よ。その輝き持って我が敵を焼き灰へと換えよ。
silverflare――ーー!!」

豪という音と共に銀の砂から焔が吹きだした。焔が消えた後にはただ灰だけ残されていた。
「やっぱアレがないのはつらいな……仕方ね〜な。探しに行くとしますかっと」




    ・・・・




男は夜の街を歩いていく。ただ周りの人々と違うのは明確な使命が有ること。その使命を果たすため男は夜の街を歩いて行く。






 








 
 

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