□大丈夫好きだから
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「ね…宍戸さん」

そう呟くと長太郎はいつも以上にすり寄ってくる。
「またかよ…」
「だって」
「部室だぞ。分かってんのか?」
「分かってるよ!」

むっとしたように声を上げる長太郎に、俺は心の中で わかってないだろ、とツッコミを入れた。
でも声には出さない。

変わりに俺は大きくため息をつき、さも嫌そうに 流されて 仕方なく、という雰囲気を装う。

俺のため息を肯定と受け取ったらしい長太郎が手荒に俺のベルトを外しにかかった。

静かな空間で響くカチャカチャという金属音が俺の気分を高揚させた。


(ドキドキ、する)

長太郎に触られると、そこから次第に熱を帯びていき、自分が自分じゃなくなるみたいだった。

「…っは、あ」
強い快感から零れた吐息は長太郎の髪の毛を揺らした。

(立ってらんね…)
限界が近くなり、たまらず長太郎の首に両手を回してしがみつく。

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