日和

□羊羹戦争
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不法侵入にも程がある





羊羹戦争





私は外へ出掛けていて、3時近くになり楽しみに取っておいた羊羹を食べに自宅に帰って来た。

すると居間に兄弟子の曽良さんが座って茶菓子を食べていた。
そこまではよくある事なのだが…


「あれ?無い…」

おやつに取っておいた羊羹を探しても探しても無いのだ。

もしやこの常識はずれな鬼畜野郎が食べたのではないかと思い、平然とした顔付きでお茶を飲んでいる曽良に聞いてみる。

「曽良さん」


「何ですか」

「この棚にあった羊羹、食べました?」


「ええ、食べましたが何か」


「…。」


聞いた瞬間、自分の何かがプツリと切れた気がした。人の家に勝手に入って来たあげく、楽しみに取っておいた私の羊羹を「食べましたが何か」だとう!?万死に値する。今日という今日は徹底的にやっつけてやろう。

「あれ、今日のおやつに取っておいたんです」

「そうですか」

「結構高かったんです」

「そうですか」








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