シリーズ

□needless
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私がマスターの手を握ってマスターが落ち着いた頃、さっき歌を歌っていた女がやってきた。マスターに冷たい目を向けたから殺そうと思ったけど、ここが何処で何なのかが分からないうちは殺すのを諦めた。


戦艦らしいこの船から降りるとそこはさっきと変わらずに紫の空。私は手を握ったまま、マスターに目を向けもしない前を歩く何人かを無視して歩いていた。唯一よくわからない動物だけがマスターの傍にいたけど、その動物、ミュウはマスターに危害を加えるつもりもないし、マスターもソレについて気にしていないので放置していた。






「とことん屑だな!出来損ない!」


いきなりの大声に目を向けると、マスターそっくりな男が立っていた。彼がつらつらと説明するにはマスターがレプリカという人から造られた存在であるということと、あの崩壊がマスターの力によるものだということ。私にすれば同じ見た目で“糸”が繋がっていないあの男の方が偽物に見える。



「う、嘘だ……嘘だ…嘘だ!」


そのままマスターはそっくりな男は斬り合おうとする。否、斬り合っていただろう。私が阻まなければ。



「戦闘システム展開。オート。」



マスターと男の間に入り、システムを展開する。途中ずっと被っていたフードが取れたけど、それより今優先するのはマスターの安全だった。



「なっ…、邪魔だ!どけっ!!」

「防御、拒絶。見えざる壁。何者もこの空間に入ることは許さない。」

「っ!!」


私のスペルはそのまま切り掛かってきた男を弾き飛ばした。


「紫の霧彼の者を覆い尽くせ」


咄嗟にまわりに大量にあった霧を使った。さっきの女たちによると、あれは障気とかいう毒のようなものだったはず…



案の定、男は苦しみだした。止めを刺そうとしたけれど、マスターが倒れ(多分精神疲労だろう)男ももうマスターに剣を向けてはいないので、一応スペルを解除した。。


「マスター…」


倒れたマスターに駆け寄り、そっと抱き締めた。マスターの傍にいた獣も私と同じようにマスターを気遣っている…




「さて、あなたは何者ですか?」


マスターに怪我が無いことを安心していると、赤い目をした男がこちらを怪訝そうに見ていた






***
今回はルーク至上主なのでアッシュには酷い目にあってもらいました(笑)
さてさて次はどうしようかな…

2010/11/06
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