摘めない徒花

□かわいい人
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※If入江君と恋人設定



『正一なにしてんの?』

「今度つくるロボットの設計図を…って居ないし」


問われて答えようとした入江だったが、声が聞こえた所にはもう彼方は居なかった。


「本当に自由な人だな…」


入江はそう呟くと作業の続きを始めた。











眩しくて目を開けると朝で、僕は作業に夢中になって気が付かないうちに眠っていたらしい…掛けられた毛布と背中に暖かい感触…


「って彼方さん!!」


背中をみると僕と同じ毛布にくるまった彼方さんが、僕の背中に抱きついていた。えっと、なんでこんな状況!?


『ん…しょういち?』

「彼方さんっ、うわっ!」


悲しいかな、ロボットの研究ばっかの僕より彼方さんの方が力は強くて、腕を引っ張られてお互い正面を向く態勢になって抱き締められた。


「ちょっと起きて下さい!」

『あったかい…』


とりあえず揺らしてみたり声をかけてみたりしてみたけど彼方さんは全く起きなかった。


…信頼されてると喜ぶべきか、男として見られてないと悲しむべきか…
いや、一応彼氏だし…前者だと思うことにした。後者だった場合ダメージがハンパ無い


いつもは年より大人びて見える顔も寝ている時は幼く見える…そんないつもはしない無防備な顔を見て、少し優越感にひたったり…


「かわいい人、だな…」


普段なら言わない事を呟いた






彼方さんの寝顔を見てたら僕も眠くなって、目の前の彼方さんをそっと抱き締めて僕も眠りに落ちた。


***
本編の彼方さん書いてたら甘いの書きたくなった。入江君ってネタくれた紅杉すだまちゃんに捧げます(笑)






ちなみに裏設定で彼方さんは邪魔にならないとこで本読んでて入江が寝てるのみて毛布掛けました。背中にくっついて寝たのは案外構ってほしかったから(笑)








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