非夢
□最後
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体温がどんどんと下がっていく感覚と、血を求める狂気…昨日からどれ程血を啜りたいと思っただろう、何度、今傍にいる彼女の血を何度貪りたいと思っただろう。
…そんな欲望を自分の祓い手としての矜持と、人間としての理性で抑えつけてきた。だけどその度に大きくなる衝動を止める術はもう無かった。
だから最後はオレが冥使に堕ちる前に、祓い手として、一人の人間として、自分の人生に幕を下ろそう。
オレは自分に銃口を向ける。
ふとレナの方に目を向けると、死ぬことを決めたオレよりもレナの方が泣き出しそうな顔をしていて、場違いにも少しおかしかった。
オレは強いから…血に狂えば、レナも、探しに来た仲間も殺してしまうかもしれない。だから、ここで終わらせるって決めたはずなのに、銃を握るてが情けない位震えた。
レナを押さえている冥使に目配せして、最後の覚悟を決めた…
単独行動の末路がこんなんなんて、末代まで笑われるな…って言う以外に冷静な考えと、生きたいって思う願望が次々に浮かんできた。
ごめん、皆。期待裏切った。
本当はもっと一緒に居たかった…ねえちゃんの笑った顔が、見たかったよ…
バイバイ…
オレは銀の拳銃の引き金を引いた。
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私が書いてて辛かった…