非夢

□爆弾投下
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とある昼下がり、私は家の奥から古い楽譜を見つけた。少しだけ楽譜が読めるから、多分ピアノの楽譜だってことは分かったけど、どんな曲かは全く分からなかった。


「ねぇねぇ、よく分からない楽譜見つけたんだけど、フレディはピアノ弾ける?」


アーウィンは頼んでも弾いてくれない様な気がしたから、フレディに頼みにいった。なんとなく、フレディはピアノが弾けるような気がしたし…


「一応弾けるけど、それなんの楽譜?」

「えっと、ベートーベンソナタ第14番だって」

「ふーん月光ソナタか…ねえちゃん楽譜貸して。」


やっぱりフレディはピアノが弾けるみたいで、楽譜を渡すとピアノのある方に向かった。


本当にフレディは凄い…私より小さいのに強いし、なんでもできるし…私ももっと頑張らなきゃ!



「ねえちゃん?」

「あっ、ごめんなさい」



そんなことを考えてたら、もうフレディはピアノの椅子に座っていて、私も慌ててピアノの傍に椅子を持ってきて座った。


「久しぶりだし、オレもあんまり上手くないからね」


そう言ってフレディはピアノを弾き始めた。




流れだす優しくて悲しい旋律…とても綺麗な曲だった。だけど、私はフレディから目が離せなくなっかった。それはフレディが曲よりもキラキラしてて、とっても綺麗だったから。



何時もは銃を扱うタコのある手が鍵盤を流れるように動く…フレディは真剣な瞳をしてて、奏でる音もフレディのいる場所が全部、一つの絵の中みたいで、これで上手くないなんて嘘だと思った。



「ねえちゃん、どうだった?」


ずっとフレディの方を見つめていたらいつの間にか演奏が終わっていたみたいで、悪戯っ子みたいな顔でフレディが笑っていた。



「かっこよかった…」

「っ!」



なんにも考えないで、思ったことをいったらフレディが真っ赤ななった…私何かいったかな?



……っ!!

私、いや…でもっ!
顔中が熱い…きっと私も今顔を真っ赤にしてると思う…。



「違くてっ!違わないけど…!ただフレディがキラキラしてて綺麗で、いつもより大人っぽくって、かっこよかったなぁって思っただけで、他意はないのっ!」



まくし立てる様に、慌てて言葉を繋いだら、自分でも何を言ってるのか分からなくなって来た…。フレディを見ると目を手で覆っていた。



「…フレディ?」

「ねえちゃんってさ、慌てると本音が出るっていうか、嘘がつけないタイプだよね…。」


そう言うとフレディは私を腕の中に引き寄せた。


「えっ!?」

「レナ、暫くこのままでいい?」

驚く私の耳元でフレディが囁いた。


「うん…」


私もさっきよりも真っ赤になっている顔を見られたくなかったし、フレディの腕の中は凄く安心出来るから、そのまましばらく彼の胸に顔を埋めていた。








***
無意識爆弾投下するバカップルを目指した。
フレディとアーウィンはピアノ弾けると思う。
あとフレディは個人的にフルートのが似合うと思う。月明かりのしたで銀のフルートを吹くフレディ。髪や目が照らされて銀に見えるとか萌えませんか!?

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