詩 其の壱

□雪
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ずっと手にした携帯電話
何度も画面を確かめるけど
結局君から連絡はない
それでもいつも捨てられぬ希望

かじかんだ手で紡いだ言葉
君に届ける勇気はないけど
すがるように見た灰色の空
音もなく降る真っ白な華

冬の寂しさ慰め合うため
雪は集まり積もるのだろうか

ただ空を舞う白の華よ
寒さに凍えた僕の心を
寂しさでできたこの隙間
埋め尽くしてはくれないだろうか

一人で消えてしまわぬように

ずっと秘めてた君への気持ち
何とか伝えたいのだけれど
その先を目の当たりに出来ない
二の足を踏み続けてる心

ずっと一人で居続けるなら
いっそ雪となり消えてしまいたい

ただ空を舞う白の華よ
寒さに凍えた僕の心に
一人に耐えられぬこの僕に
寄り添っていてはくれないだろうか

心に孤独の積もらぬように

一人で消えてしまわぬように
 

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