詩 其の壱

□もう少し
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どれくらい傍にいただろう
考えることは多分無駄
過ぎてゆくこの一秒も
腕時計の示す時刻も
あたしにとっては全て無意味で

離れぬ言い訳無理に紡いで
時計を気にするあなたを睨んだ
決して永久じゃないのは知ってる
だけどお願い 終わらせないで

荒れた手の中で
あなたの微笑み見つめながら
乾いた手のひら感じてた
過ぎた時間なんて知らない
まだこのままで もう少し

どんなことを話しただろう
考えることも多分無駄
意味があるのはこの一瞬を
あなたの傍で過ごせたこと
あたしにとってはそれが全てで

離れぬ言い訳無理に紡いで
去ろうとするその腕を掴んだ
このまま終わってしまうのは嫌
だからお願い まだ行かないで

赤い頬寄せて
人気無い廊下見つめながら
カサつく肌を感じてた
時計の時刻なんて知らない
まだこのままで もう少し

柔いくちびるで
困りながらも笑うあなたの
頬に不意の口付け落とした
残された時間のないのは知ってる
だけどお願い もう少し

あと少しだけ 傍にいさせて
 

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