短編置き場
□【ﾗｲﾊﾞﾙ】
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ﾛｰ→ﾗﾙ
【ﾗｲﾊﾞﾙ】
ズルいと思うんだ
神様は酷いよな
こんな奴に俺が勝てる訳があるかよ;;
本当にズルい
ﾗｳｪﾙは男の俺から見ても格好良くて、頭も良くて、常に冷静で、皆の事考えてて、まさに非の打ち所がない
何だっけ?
確かこういうのｻｲｼｮ…ｸｹﾝ…ﾋﾞ?ｯて言うんだっけ??
とにかくｱﾚだｯ!
完璧なんだょｯ!!!
そんな奴に俺が勝てるかよ;;
ﾗｲﾊﾞﾙなのにこんなに負けててどーすんだ俺;;
悔しい
あんな奴俺は大嫌いだ!!
『ｱﾝﾀにもﾗﾙ君の素敵さが少しでもあればね〜』
そんな事を考えていると不意に横からｼｱに言われた
『なんだよいきなりｯ!!!!!』
今まさに頭の中でめぐらせていたコンプレックスを横からいきなり言われたので少々怒りながらかえす
そんな俺に驚きつつもだってなどとぬかすｼｱ
『……そりゃ、確かにﾗｳｪﾙは顔は良いし、常に冷静だし、頭も良いし、なんだかんだみんなの事を考えてる良い奴だけど…』
先程から頭の中でめぐらせている事を独り言のように呟く
『ってｯｯ!!!!!何言わせるんだよｯｯ!!!!!///』
思わず口から出た言葉に焦る
怒りながら誉めてどーすんだ;
そんな俺に
『ｱﾝﾀが勝手に言いだしたんでしょ;;…ていうか、ｱﾝﾀ実は結構ﾗﾙ君の事好きでしょ?;;』
ｯｯ!!!!!///
そっか;
俺はｱｲﾂをﾗｲﾊﾞﾙだと思っているけどそれを抜かしたら好きなんだ
考えてみたら確かに嫌いになんてなれる訳ねぇよな
言われて初めて気付くなんて俺ってバカな奴
『…俺ってバカだな〜♪』
急に上機嫌になる俺を不思議に見つめるｼｱ
『…バカだし、変な奴だわ;;』
さっきまで大嫌いだと思っていたのが嘘みたいだ
まああれは俺の意地かもな(笑)
急な心境の変化に驚きつつもそれを嬉しく思う
…だけど
『ﾚﾅちゃん独り占めすんなよなﾗｳｪﾙｯｯ!!』
ﾚﾅちゃんは渡さねーぜ♪(笑)
ＥＮＤ