OSOMATSUSAN*R18

□夜間列車には乗れない
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夜間列車には乗れない





チョロ松は隠れてバイトをしていた、地元からかなり遠い飲食店で皿洗いのバイトをして何事もなかったかのように着替え帰宅している。


「ただいま」
「チョロ松兄さんお帰り〜」
「十四松ただいま」


チョロ松は十四松に声かけると汗をかいた服を洗濯機に入れ風呂に入った。


「あともう少しで会えるんだ…」
「ねぇ誰に?」


背後から声がして驚き振り向くと十四松が興味津々な顔でチョロ松に尋ねた。


「にゃ…ニャーちゃんかな〜ほらライブ近いし」
「チョロ松兄さんニャーちゃん好きだもんね〜」


とりあえずごまかせたと思ったチョロ松は湯曹から出ようとしたが背後から十四松に抱き締められる。


「ちょっと十四松…」
「どこにも行かないで…ずっと六人でいようよ」
「十四松…僕何処にもいかないって」
「チョロ松兄さんが地元より遠い町の飲食店で皿洗いのバイトしてるのオレ知ってるよ」
「なんで…?」
「だって毎日食べに来てずっと洗い場で仕事してるチョロ松兄さん見てた…それでね帰ったらチョロ松兄さんの洗濯物の匂い嗅いで抜いたんだよ」
「………」


チョロ松は怖くなり十四松を剥がそうとしたがかなりの腕力に勝てず無駄に終わった。


「オレねチョロ松兄さん取られるくらいならその先輩殺しちゃうよ」
「十四松何を言って…」
「だってチョロ松兄さんはオレ達兄弟のだもん…取られないように殺すしかないでしょ?」


十四松は顔色ひとつ変えず楽しそうに言った。


「なんでそんな事を…やめて…お願い十四松それだけはやめて」
「じゃあ…側にいてくれる?何処にも行かない?」


チョロ松は取り敢えずこの場では頷いた、そうしないと十四松は一松と同じくらい行動が読めない。


きっと十四松の事だから実行しかねないしチョロ松を心の底から慕い愛しているので奪い取る人間は許さないだろう。


殺しはしなかったがチョロ松が十四松を阻止し未遂に終わったが今度は実行するかもしれない、一松の耳にまで入ればきっと一松もチョロ松を奪われたくないと先輩を殺しかねないとチョロ松は不安だった。


しかも最悪な事に両親は温泉旅行で5日までは帰らないし長男のおそ松は昼間から飲んでいて寝ているしカラ松はサウナに行って帰るのは午前様でトド松も友達宅で明日にしか帰って来ない。


 
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