7月7日
今日は七夕。
それは織姫と彦星が1年に1度逢うこと許された日。
皆はこの2人が、「可哀想だ。」「寂しいね。」「悲しい。」とか言ってるけど・・・。
私にとったら、1年に1度だけでも愛する人と逢えるならまだ良いと思う。
今私がいる黒耀ヘルシーランドでの闘いの後、あいつがヴィンディチェに連れて行かれてから早10年。
あれから色々あった。
リング争奪戦やボスの継承戦、今は過去になるけど未来に行って白蘭達と戦った。
そこで、久しぶりにあいつと会った。クロームを通した幻覚ではなく、本当のあいつに。
あいつは何処か寂しいそうな瞳で私に言った。
「すみません。」
私は何故か涙が溢れた。
あいつの言った「すみません。」には、私を1人残して捕まった事や、ずっと私を待たせた事や色々な想いが入ってると感じた。
でもその「すみません。」私が受け取る言葉ではないから、私はあいつに私じゃなくて《未来の私》に言って欲しいと、言った。
だって今まであいつを待っていたのは、《私》ではなく《未来の私》なんだから。
そして現代に戻ってから、10年たった。
私は毎年同じ願い事を短冊に書いてる。
過去の戦いで未来は変わってしまったから、10年たったとしてもあいつに会える確信は無くなったしまった。
あいつに会えるまであと5年、10年、20年待たなくちゃいけないかもしれない。
もしかしたら・・・もう会えないかもしれない。
それでも、私は願っている、願わがずにはいられなかった。
《骸に逢えますように》
ねぇ、お星さま。
あと何回お願いしたらあいつに逢えますか?
〜星に願う〜
名前を呼ばれて振り向くと・・・
あいつがいた。
泣き出しそうな私をあいつは、
骸は「すみません。」といって抱き締めた。
私はなんとか止めようとしたけど、涙が止めどうなく溢れてきた。それでもなんとか笑顔を作り、骸に『お帰りなさい。』と言えた。
私を抱き締める骸の腕が強くなった。
星達が私達を包みこむように優しく瞬いていた。
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