稲高フリ部!

□猫カフェの魔力
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―…今度の日曜遊ぼうよ!すっごく楽しいところ知ってるんだ!10時に学校集合だからね、来るまで待ってるよ!

…そして全てが始まる。

―――――

「…牧野のヤロー、自分から誘っといて遅刻してんじゃねえか」

「うわー!ごめんね!待った?」

「ちょっとな。
…、牧野?」

「何?」

「そいつ誰?」

「僕の友達!」

「へー…」

「君、真田くんでしょ?あたし柊!
今日1日よろしく!」

「お…おう…」

「さー!いざ聖地へと向かうよ孫悟空!」

「イエッサー!」

「(…テンションについていけない)」

―――――

「おい牧野…」

「なぁに?」

「ここか?」

「そうだよ〜」

「ここって…」

「見ての通り猫カフェ!あたしずっと来たかったんだよね〜」

「帰る!」

「「なんで!?」」

「オレがそんなところ入ったら気持ち悪い!キャラじゃない!」

「大丈夫だって!もんぺのキャラなんて管理人だって分からないんだから!」

「悲しいこというな!」

「まーまー、物は試しっていうっしょ?
あたしに任せとき!」

「やめろぉおおお!!」

―――――

「あら、牧野君。ユキちゃんなら奥に居るわよ」

「ホント?!ありがとー」

「…通ってるのか」

「うん!ユキちゃんは僕の恋人なんだ。
今日もここで待ち合わせしてたんだよ」

「へー…」

牧野に恋人?
やるなコイツ、かわいい顔して彼女なんて。

「ユキちゃん、今日もかわいいね!
高い高ーい!」

オレも彼女欲し…

「牧野!?」

「はい?」

「お前…彼女って…」

「マンチカンのユキちゃん!この短い足がチャームポイントなんだ〜」

「…悲しい奴」

「え?何?」

「いや、なんでも」

「もんぺも1人選びなよ、皆かわいいから」

「いいよ、オレは」

「え…ひーちゃんはもう決めたみたいだけど」

「ひー…って柊か。
えっと、アメリカンショートヘア?」

「そうだよ。
…あれ?」

「ん…?うわっ」

「足に擦り寄ってるー、懐いたんだね」

「な、なな、なっ…!」

「だっこしてあげて?」

「う…。わ、わかったよ」

「そうそう、その子はネロくんだよ」

「ネロ?」

「うん、そうネロくん」

「そっか…」

「あ、もうこんな時間!もんぺがもたもたしてるからだよ〜…」

「もう…って、今何時だ?」

「4時半」

「?まだいいじゃねぇか」

「ダメなんだ。このお店猫のことも考えて5時には閉店しちゃうんだよ」

「そんな…」

「…かわいいよね、猫ちゃん」

「ま、まぁ…」

「じゃあ行こうか。またね!ユキちゃん…」

「…」

「あっ、いたいた。
おーいマッキー!」

「ひーちゃん!」

「名残惜しいよ…せっかくユータくんと仲良くなれたのに…!」

「うんうん、分かるよその気持ち」

「…」

―――――

「今日は楽しかったね」

「うん、ひーちゃんもよろこんでくれて嬉しいよ!」

「じゃ、あたしここで」

「またねー!」

「…」

「…もんぺ」

「何だ?」

「もんぺのポケットに割引券入れといたからね」

「!」

「また今度一緒に行こう?」

「…あぁ」

―――――
あとがき

すんません。すんません。
柊はあくまで友達なので、これからあんまり出てこないと思います。
猫カフェ行きてー…

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