狂い

□病みの中で踊る女
1ページ/2ページ

「病みの中で踊る女」


響き渡るサックスと

激しい程のジャズピアノ

指先と腰にステップ踏んで

吐息も踊る

生へのプレッシャー


毎晩 汗が流れゆく

果てまでは

愛さぬ力、つけていく

立派な心は出来上がり

やがてはナイフが宿る頃

あなたがダンスに交わった



愛する事への疲労感

しなやかな腰で振りまわす度

心臓のナイフが染みてゆく

踊り狂う爪先に

この赤い輝きは

この世に満ちる

狂気の光
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ