☆ NOVELS (D.Gray-man)
□僕と君
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君の声が聞こえたんだ…
必死にオレの名前を呼ぶ
愛しい…
愛しい君の声が――…
【僕と君】
「あーあ…ホントクロちゃんにはまいるさぁ…」
静寂の中、響く靴音。
医務室をぬけだしたラビはどこへむかうでもなく、ただ真っ直ぐな廊下を歩く。
ふと立ち止まって空を見上げれば、まるい月がのぼり、無数の星が瞬いている。
「…なんか…実感ねぇなぁ…」
ついさっきまでノアの一族と死闘を繰り広げていたなんて…。
確かに身体中傷だらけ。
でも――…
†