10/26の日記
00:13
「マコトの定義」A
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昨日の続きです。
出来心継続なり。興味のある方は引き続きお付きあいください。
誤字脱字ご容赦を。
なぜなら彼女は―。
午後7時。大学から帰ってきた麻琴は寄り道することなく自宅へと戻った。
片道2時間の通学は身体的に負担が大きく、毎日が疲れて帰ってくるという日々。
だかは寄り道なんて一度もしたことがない。家に着いてからだってやることはたくさんあるのだ。
夕飯の支度、お風呂の準備、大学のレポート作成等々盛りだくさん。何一つ変わりない一日の終わり。
「おっと、忘れるとこだった」
そうそう、両親の花の水かえも。
「ただいま。お父さん、お母さん」
棚の上に小さな写真が置いてある。そこには男女二人肩を並べて立っている。
この二人こそ彼女の両親であり、今は亡き人物だ。
幼い頃に最愛な人を失い、独り身となってしまった麻琴は親戚に引き取られ我が子同然に育ててくれた。
高校を卒業すると、自立したいという彼女の要望に応えてアパートを探し、学費を援助してくれた。
何から何まで面倒を見てくれる親戚には頭が挙がらない。
いつまでも頼りっぱなしではいけないと思い家を出たのに、かえってさらに面倒をかけてしまっていることが彼女を悩ましている。
いつか絶対に親戚の人達に恩返しをすることが彼女の目標である。
「ごめんください」
玄関のドアを叩く音がし、すぐさま麻琴は玄関に向かう。
こんな時間に誰だろうか。
「どちらさまですか」
「……」
返事がない。気のせいだろうか。
麻琴がドアを開けた瞬間、相手がドアを閉めないよう片足をするりと出し、閉めるのを阻んだ。
「九段麻琴だな?」
「あなた、誰ですか」
「九段博士の娘、やっと見つけた。…ヒヒヒ、"永遠の命"を貰うのはこの俺様だ」
「え、あ…ちょっと!!」
強引に彼女を部屋から連れ出し、アパートから離れようとする。
身の危険を感じた麻琴は必死に抵抗するが相手の力が強く逃げられない。
相手がフードを被っていて夜ということもあり素顔が見えない。
「もうー放して、よ!!」
麻琴が相手の足を踏みつけると一瞬の気が緩み、拘束が解けた。
「一体何なんですか、あんた顔を見せなさいよ」
チッと相手が舌打ちをすると、薄暗い街灯の下に立ち、フードを取った。
「あなた、獣人…」
姿は一見人に見えるが、素顔は人とは別なものだった。
目付きは鋭く、ふさふさな毛並みが覆い耳はピクピクと動く。鼻から左右に長いヒゲが伸びてあたかもその姿は―。
「そうだ。俺は犬の獣人だ。そう易々と命が貰えるわけないな…。また出直すか」
「…あ、待って!! なんで私の名前知ってるの?」
「はぁ? くだらねーこと聞いてんじゃねーよ」
そう言って犬獣人はまたフードを被り、夜の街へと消えていった。
この出会いが彼女の人生を変えるとはまだ知るよしもない。
はいここまで。
もう寝る時間です。もっと文才が欲しいです…。
ベタな文章ですみません。勉強します。
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