一生懸命

□第二旋風!
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「桜〜!」

『あ、おはよう』




こんにちは、浅賀桜、氷帝学園の2年生です

初めて来た時はこの学園の大きさに驚きましたが、最近ではもう慣れました





「ていうかあんたさ、いつまでそのダサい眼鏡かけてんの?」

『だって、これが無いと見えないし・・・』

「勿体無いよ、あんた可愛いのに」

『かっ、可愛くないよ!』




他愛も無い話をしていると、テニス部顧問の榊先生が向こうから来た





「やぁ」

『こんにちは。』




この人、なんか近寄りにくいんだよね





「おめでとう」

『・・・なにがですか?』

「厳正なる抽選の結果、男子テニス部マネージャーは君になった」

『・・・はい?』





初耳だ

大体、厳正なのに何故抽選なのか

大体、私は応募していない

大体、そこまでテニス部に興味は無い






氷帝学園男子テニス部はこの上ないイケメンが多いため、大人気

その為マネージャーも人気なわけで、よく抽選がされているらしい



だが、その仕事の厳しさに部員目当てに入った女子はめげ、辞めていく

なら、とらなければいいのに(部員は多いんだから)







『あの・・・、私応募してないんですけど。』

「それもそうだ。今回は応募さえなかったからな」




まだファンの方が近づけると周りの女子は気付き始めた

もう応募さえも途切れたか






『私、恨まれるのは勘弁です』

「大丈夫だ。それどころか早く決めて欲しいとのことだ」







なんか、言いくるめられてる気分だな
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