一生懸命
□第三旋風!
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『(えと、スポーツドリンク200人分、チェックっと。)』
仕事表にチェックを入れる桜
テニス部の部員へ配るスポドリの作成仕事だ
料理が下手な彼女でも、手先は器用なのでこの手の仕事は得意だ
いつも濃くも薄くも無い絶妙な味にしている
『(次は・・・洗濯とボール磨き?・・・ボール磨きって、ボール何個あったっけ)』
その数、およそ1500個
とりあえず、洗濯したらドリンクを持っていくことにした
ごとごとごと・・・
彼女の動かした洗濯機が音をあげる
業務用のため、いい音はあまりしない
『(あとは乾かして・・・あ、ドリンク)』
もって行くと、丁度休憩に入る直前だった
急いで往復してドリンクを全て運ぶ
レギュラーには手渡しだそうで、レギュラーの分だけをその中から取る
『鳳君、お疲れ様』
「あ、ありがと。慣れた?仕事」
『まぁまぁです。あ、日吉君、どうぞ』
「・・・あぁ」
優しく受け取る鳳と、無表情に受け取る日吉
対応の違いは天と地だ
『跡部先輩、忍足先輩、どうぞ』
「ああ、悪いな」
「サンキュー♪」