一生懸命

□第五旋風!
1ページ/1ページ

「♪〜♪〜」





氷帝学園男子テニス部部員:芥川慈朗

通称:ジロー



よく寝ている姿を目撃する

強いがサボり魔のような彼


今日は寝ているわけではなく、昼休みだと言うのに廊下を歩いている




・・・と、思いきや

彼は昼寝のために屋上へと向かっているだけであった






ガチャ




ジローが屋上の扉を開けると、そこには壁に持たれかかり既に寝ている先客

制服や髪の長さからして、女子








「ん?誰〜?」

『ん・・・』





其処に居たのは、最近評判のいい(?)桜

気持ち良さそうに眠るその姿は、部活じゃ絶対に見られないお宝ショットだ






「あ、眼鏡・・・」




寝ている姿勢が斜めって居るため、彼女のトレードマークのような眼鏡が落ちそうなのだ

いつしかポッキーをくれた時から桜が気になっていたジローはお返しのつもりで取ってやった






「あ・・・!」

『・・・スー』




眼鏡をとればアラ不思議・・・だ

別人のような綺麗な顔をしている





「か、可愛E〜」





疲れきっているのか、ジローが何をしても起きない桜






ジローがふと時計を見れば、予鈴3分前






「・・・桜〜!」

『え・・・。誰・・・』

「あ、はいっ!」

『あ、眼鏡・・・落ちてましたか?』

「落ちそうだから取っておいた!眼鏡無いほうが可愛いC〜!」

『え?ど、どうも・・・?でも、なんにも見えませんからね』





と言いながら立ち上がる桜





『芥川先輩』

「なぁに〜?」

『寝てたこと、誰にも言わないで下さい』

「いいよ・・・あ!じゃ、条件付!」

『・・・なんですか?』





その時、ジローも立ち上がり桜の近くへ寄った





「俺のこと、ジローって呼んでね♪」

『へ?・・・い、いいですけど・・・』










それだけ言って、ジローは屋上を去っていった

呆けてる桜だけを残して








(これであとべーにもおっしーにも勝ったC〜?)
(そんなの、別に条件にしなくてもいいのに)
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ