一生懸命

□第八旋風!
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『おはようございます』




こんにちは、桜です

今回急遽青学との練習試合が決まり、広さやスペースの配慮でうちの氷帝学園で行うことになりました


マネージャーの癖に青学を知らなかった私は、昨日急いで青学のことを調べました



凄いんですね、青学って

部長さんは跡部先輩と同じく全国区だとか

ダブルスには黄金ペアと呼ばれる人たちもいるみたいだし

詳しい情報はないけど、凄いルーキーがいるらしい


詳しく調べると、部員個人の情報も結構はいってくる

お陰で名前とデータは完璧に一致するだろう






「ああ、おはよう・・・。レギュラー達は?」




今回はあまり派手な練習ではなく、レギュラー以外の部員は殆ど休み

私の手伝いをしてくれるという人が1人だけ、だ





『まだ見ていませんが・・・』

「もうすぐだというのに・・・」


「「「遅れてすみません!」」」




榊監督とため息をついていると、目の前にはいつの間にか探していたレギュラー達

目で確認してみると、どうやら休みはいないようだ





『もうすぐいらっしゃるそうですから』

「よし、準備しろお前ら!」




そこで、私はコートの整備状況などを最終確認するため、1度コートへ戻る

榊監督も私とその1人で大丈夫かと心配してくださったけど、多分大丈夫だよね



コートに戻ったけど、特に以上はない

青学の皆さんに使ってもらう部屋も確認しなきゃ






〜〜〜〜〜〜〜

「おい、久し振りだな手塚」

「ああ、今日はよろしく頼む」

「こちらこそ急で悪かったな」



今回の練習試合は榊が手配したのだが、青学にも急遽頼まれたことだった

いつもは傍若無人な跡部も、さすが部長と言った感じで、礼儀はしっかりとする




「そういえば、こちらにはマネージャーがいなくてねえ、お宅に2人いたらお借りしたいんですが・・・」

「それならば、今日1人部員を多くよこしています。こちらはそいつを使うので、こちらの女子マネージャーをどうぞ」

「すまないねえ」


「「「!!!」」」




榊と竜崎の会話に耳を疑うレギュラー達

青学にあのマネージャーをやるのが嫌なのだ






「・・・すまない、跡部」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、いいってことよ」




明らか嫌そうに間をあけ、事務的に対応する跡部

他の部員は露骨に嫌そうな顔をしていた





「桃先輩、なんなんスか、この人達」

「知らねーな、知らねーよ;」




もうなにがなんだかと言う感じの青学

まあ予想はつく

こいつらはマネージャーに惚れているのだと







「どういうマネージャースかね」

「こいつらが惚れるんだからそりゃ美人だろ!」




桃はマネージャーの妄想に花を咲かす

間違ってはいないが、その容姿が分かったのはつい最近である






「ふーん・・・」




青学で、1人どうでもよさそうな越前


彼にとって、テニスする以外はどうでもいい練習試合なのだ
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