キリリク・記念

□二万打記念小説
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§プロローグ§



昔々、国一番の大きな街アプリリウスから西に暫く歩いた場所に大きな森がありました。


“呪いの森”と呼ばれていたその場所は、一日中濃い霧に包まれて気味が悪い、不気味だと、悪い噂の絶えない所でした。


━━そんな日の光も差し込まない森の奥深くの小屋に、一人の少女が住んでいました。


少女の名は『キラ』

流れる様な亜麻色の髪、つぶらな瞳は、透き通る紫の宝石。

その美しさは、東の森に住む“生きる宝石”と言われる双子の魔女に勝るとも劣らないと語られるほど。


でも少女━━キラは、そんな話など全く気にしていませんでしたが、魔女の片割れは違いました。

自分たち以上に美しい存在なんてこの世にいるはずがない。

そう思い込み、怒り心頭でキラの許へ乗り込んで行ったのです。



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