08/04の日記

00:35
コナンがヴェスペリアの世界に!E
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「ぁ、動かないで下さいね」

そう言った彼女が見ている左腕は袖が裂け、血が腕を伝い落ちていた。

少女は傷口に両手をあてがうと祈るように目を閉じた。

次第に左腕に暖かさを感じて━━…

「なっ!!?」

「もう大丈夫ですよ」

少女が手を離したそこには、さっきまでは確かにあった筈の傷がなくなっていた。

「え?…ええぇー!!?」

流れた血を拭ってもう一度確認するが完璧に塞がっている。

まるで最初から傷などなかったかのように。

「なーに騒いでんだ」

「どうしたの?エステル」

「あ、お疲れさまです。ユーリ、カロル」

「おう、…で、どうかしたのか。このガキ」

青年が向けた視線の先には頻りに左腕を気にする少年が…。

「おい、何やってんだ?坊主」




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