NOVEL
□menstruationーfret
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男ばっかりの所に女の子が唯一居ることは、ただでさえ大変なことや難しいことがあるというのに
…俺は彼女の、女の子だったら当たり前の痛みにさえ、気付いてやれなかった
その瞬間のショックは
今も鮮明にこの胸に在る
2日前から、たどり着いたこの地のこじんまりとしたホテルに滞在している。
その翌朝から、ビュティは食べ物に余り口を付けなかった。
「…どうした?ビュティ。余り食べてないが‥具合でも悪いのか?」
「そんなことないよ、ボーボボ。私、朝は元々低血圧で、余り食べたくないんだ」
「そうか‥」
そう言ってビュティは一同を安心させたが、それもつかの間で、昼の食事も大半を残し、夕食に至っては一切を口に運ばなかった。
「ビュティ…どうしたのかなぁ、具合良くないみたいだけど…」
「ダイエットでもしてんじゃねーのー?」
「っ…あのなぁ首領パッチ!!ビュティのどこにダイエットの必要があるんだよ!むしろもっと食べなきゃだろう!ふざけるなよ!」
「ふっざけってないも〜ん☆☆ビュティなら大丈夫だっ〜て☆」
ふざけている首領パッチとてんの助に無性に腹がたって、怒鳴り散らしていたら、ソフトンさんがやってきた。
「――ヘッポコ丸、ビュティなら心配ない。……だからお前は気にせずに、もう寝ろ」
「え…!?どういう事ですか…?!ビュティ、大丈夫なんですか?!」
余りに素っ気ないソフトンさんの言葉に不満をこぼすと、破天荒が俺の頭を小突いた。
「うるせぇよ、ガキ」
「っ………!!?」
その2人のいけ好かない態度の真意に気付いたのは、翌日の朝だった。
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