NOVEL
□menstruation-blood
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なぁ ビュティ
俺は
お前を守る為なら
何だって捧げる
目でも
腕でも
足でも
声でも
例え存在自体を棄てても
俺はビュティを守る
辿り着いたのは小さな街。
そこの小さなファミレスで、俺達は昼食を済ます事となった。
「あ〜腹減った」
「そうだねぇ。ずっと歩きっぱなしだったから」
流石に人数が多いので、俺達は2つに分かれて座ることになった。
俺の隣にはビュティ。目の前にはヘッポコ丸とボーボボ。 何故か幼児用の椅子に首領パッチが座っている。
分かれているといっても、直ぐ横に破天荒や田楽マン、てんの助が居る。
店員が丁寧に水を運んだ。
「ボーボボ何食べる?」
「う〜ん」
「俺お子様ランチ〜!!」
「ハイハイ」
首領パッチ等のボケにも慣れきったビュティは、適当にそれを流す。
「ビュティは何食べる?」
「私は別に…何でもいあかなぁ。…じゃあヘッ君と同じのにするよ。」
ビュティの顔色が良くない。
やがて店員がメニューを運んでくると、皆美味しそうにそれを口に運んだが、やはりビュティは余り口をつけなかった。
「…………?」
先刻から、ビュティのナイフとフォークを持つ手が止まり、ボケをかますヤツ等に突っ込んだり、笑うだけだった。
「おっ!なんだよ?ビュティ喰わないのかよ?」
「あ、うん。あんまりお腹空いてなくて‥」
首領パッチがそう言うと、ビュティは小さく笑うだけ。
そして自らのものを首領パッチの元に差し出す。
「食べたかったら食べて?‥あんまり口付けてないから大丈夫」
「まじで?!喰ってい―の!?わ―い」
間髪入れずに首領パッチはビュティの残りを食べる。
「………ビュティ?」
俺がビュティの異変の理由に気付いたのは、ふとテーブルの下へと視線をおとした時だった。
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