NOVEL

□menstruation-rule
1ページ/5ページ



俺とビュティが付き合っている上で、幾つかのルールがある。

それは、俺がビュティにしつこくアプローチをして、そして付き合えることになった時に、2人で決めたことだ。…………と、言っても、ビュティが半ば俺に有無を言わせずに決めたことだが。



その1、ボーボボ達仲間の前ではベタベタしない。

その2、ヤキモチを妬いて、そいつをlockしない。

その3、ビュティに月経かきたら、その時はちゃんと気遣う。勿論、セックスも禁止だ。




…そして、今日、ルールその3を守る日がきた。





ビュティに月経がきた。









「大丈夫かぁ〜?」

「………う"ん…」



昨日の夜中に、ビュティを抱いた。
そしてそのままビュティの部屋のベットで、2人で眠りに就いたわけだが、今朝起きるとシーツは血だらけだった。



俺は他の奴らにバレない様に、こっそりホテルのフロントへと行って、従業員に汚れたシーツを頼んだ。


俺は各部屋に備わっている、小型の洗濯機で、ビュティのランジェリーを洗う。



ビュティは腹を抱え、ソファでダウンしている。







「本っ当に嬢ちゃん、月経痛重いな〜…」

「…うん……。も"ぅ死にそう……」


「おいおい…」



洗濯機が小刻みに揺れ、小さな機械音を生む。





俺はビュティの足元に座る。







「朝食はとうする?…もうアイツ等は下のレストランで待ってるんじゃねぇか?」



「うん……。私はいらないから、破天荒さんはレストラン行って食べてきて…」




「………………」



俺は、真っ青なビュティの顔の頬を小さく撫でると、立ち上がった。









「―…分かった。嬢ちゃん、ちょっと待ってな」










<
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ