NOVEL
□menstruation-rule
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俺とビュティが付き合っている上で、幾つかのルールがある。
それは、俺がビュティにしつこくアプローチをして、そして付き合えることになった時に、2人で決めたことだ。…………と、言っても、ビュティが半ば俺に有無を言わせずに決めたことだが。
その1、ボーボボ達仲間の前ではベタベタしない。
その2、ヤキモチを妬いて、そいつをlockしない。
その3、ビュティに月経かきたら、その時はちゃんと気遣う。勿論、セックスも禁止だ。
…そして、今日、ルールその3を守る日がきた。
ビュティに月経がきた。
「大丈夫かぁ〜?」
「………う"ん…」
昨日の夜中に、ビュティを抱いた。
そしてそのままビュティの部屋のベットで、2人で眠りに就いたわけだが、今朝起きるとシーツは血だらけだった。
俺は他の奴らにバレない様に、こっそりホテルのフロントへと行って、従業員に汚れたシーツを頼んだ。
俺は各部屋に備わっている、小型の洗濯機で、ビュティのランジェリーを洗う。
ビュティは腹を抱え、ソファでダウンしている。
「本っ当に嬢ちゃん、月経痛重いな〜…」
「…うん……。も"ぅ死にそう……」
「おいおい…」
洗濯機が小刻みに揺れ、小さな機械音を生む。
俺はビュティの足元に座る。
「朝食はとうする?…もうアイツ等は下のレストランで待ってるんじゃねぇか?」
「うん……。私はいらないから、破天荒さんはレストラン行って食べてきて…」
「………………」
俺は、真っ青なビュティの顔の頬を小さく撫でると、立ち上がった。
「―…分かった。嬢ちゃん、ちょっと待ってな」
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