NOVEL
□Good-morning call
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未だ夢の中のあなたに
そっと
おはようのキスをする
「おはようなのら!ビュティ」
「あ、おはよ!田ちゃん」
私は手際良くサラダを人数分盛り付ける。
それを田ちゃんとお兄ちゃんがテーブルへと運んでくれる。
「サービスマンがついに公衆猥褻罪で逮捕かぁ。ん〜。やっと捕まってくれたなぁ。さっさと死刑んなってくんないかなぁ」
新聞を見ながら、ボーボボがそんなことをブツブツ言っている。
「ほらっ、いいからボーボボ!みんなのこと起こして来てよ!朝食出来たから」
「はぁ〜い」
ボーボボは、両腕でも抱えきれない程の目覚まし時計を持ち、首領パッチくんと天の助くんが寝てる部屋に押し入る。
そしてその大量の目覚まし時計を一斉に2人の耳元で鳴らし、大音量が2人を一気に夢の世界から引きずり出す。
「「ぎゃぁあぁああ!!!」」
「グットモーニングvボボ子の愛の目覚ましよvv」
「「愛じゃねぇだろ!!!明らかに殺意じゃねぇか!!!!!!」」
「うるせぇなぁ。ビュティが朝食出来たからって、せっかく起こしてやったのに」
「「!!!!!!」」
首領パッチくんと天の助くんは、それを聞いてダイニングまで全速力でやってくる。
そして間髪入れずにそれを口に運ぶ。
私には、それがとっても嬉しかったりする。
「ふぁ……、朝からうるせぇなぁ…」
「おはよう、破天荒さん」
気だるそうに席につく破天荒さんの前に、ブラックコーヒーを出す。
「さんきゅ」
「ハイ!」
ボーボボとお兄ちゃんの前には、ミルクを注いだコーヒーを。
首領パッチくんと天の助くんの前には、野菜ジュースをそれぞれ置く。
田ちゃんにはミルク。
そして未だ起きて来ない彼の前にミルクを置く。
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