NOVEL
□menstruationーfret
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「――それはちょっと、傲慢なんじゃねぇのか」
「え?」
ホテルで取り替えて貰ったビュティの寝具をボーボボと2人で、ベットに敷いている時。
「……傲慢って…」
「ヘッポコ丸。お前がビュティの事が大好きなのは分かるが…、
「!!ボーボボさん」
「…現実に、一番ビュティの側に居たり、分かってやってんのはヘッポコ丸じゃねぇ。むしろお前はビュティの事、なんも分かってねぇじゃねぇか」
「…………っ……」
何故そんなことまで見抜いて、そんなことを言ってくるのか、ボーボボさんの意図は全く分からなかったけれど、その言葉は図星だった。
「…自分の気持ちだけじゃダメなんだよ」
「……ボーボボさん…」
敷き終えた寝具をポンポンと叩くと、ボーボボさんは、口ではなく、アフロを開く。
中から変な小さいおっさんが出てきた。
「ビュティは薬貰ってくるだけだから、直に帰ってくる。その時に、よく自分と向き合って話せ」
「――………」
そう言うと、おっさんはアフロの中に引っ込んだ。
ボーボボさんはアフロを閉じると、無言で部屋を後にした。
「……………」
1時間が過ぎた頃、ビュティとソフトンさんがタクシーで帰ってきた。
田楽マンがビュティに飛び付く。
「ビュティおかえりなノラ〜!!もうどこも痛くないノラ〜??!!」
「ふふふ、ただいま田ちゃん。大〜丈夫!鎮痛剤打って貰ってきたからね」
そう言ったビュティは、言葉通り大丈夫そうで、もうソフトンさんに支えは要らなかった。
「――ビュティ、今日はもうベットに入りなさい。食事も部屋に運ばせるから」
「…お兄ちゃん」
果たしてこれが過保護なのかどうかは判断しずらいソフトンさんの言葉に、ビュティは少なからず残念そうに頷く。
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