ＮＯＶＥＬ
□★Come closer
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…なんか俺って､翻弄されまくり？
｢ふぇ〜？何これ？お姉ちゃん｣
｢んー？ふふふ､これで終わりじゃないよ｡最後に､このｼｭｰの割れ目の所に予め作っておいたこのｶｽﾀｰﾄﾞを詰める､と…｣
｢あ〜!!ﾎﾟｺﾐ分かったぁ☆☆ｼｭｰｸﾘｰﾑでしょ♪｣
｢正解､ふふ｣
｢わぁ〜い♪ﾎﾟｺﾐｼｭｰｸﾘｰﾑだぁい好き〜☆☆｣
ﾎﾟｺﾐや首領ﾊﾟｯﾁ､天の助にﾎﾞｰﾎﾞﾎﾞさんまでもが､ﾋﾞｭﾃｨの周りを指をくわえてうろちょろする｡
みんなﾋﾞｭﾃｨの作るお菓子が相当好きなんだなぁ…｡
…俺も好きだけどね｡
｢なぁﾋﾞｭﾃｨ!これ食っていい?!これもう完成だろ?!｣
｢え〜？もうしょうがないなぁ首領ﾊﾟｯﾁ君は｡1個だけだよ｣
｢あ〜!ﾊﾟｯﾁﾝずるい〜!!｣
｢ﾎﾟｺﾐちゃんもいいよ､1つ｣
｢んーん!ﾎﾟｺﾐは全部出来てからみんなと一緒に食べるもん☆｣
｢そう？偉いねぇﾎﾟｺﾐちゃん｣
｢うん☆ふふふ♪｣
ﾋﾞｭﾃｨはﾎﾟｺﾐととても仲良くしてくれている｡
後からﾎﾞｰﾎﾞﾎﾞさんに聞いた話しによると､ﾎﾟｺﾐが1番始めになついたのがﾋﾞｭﾃｨだったらしい｡
当然といえば当然｡
ﾋﾞｭﾃｨには､誰もが思わず惹かれてしまう何かを持っているから｡
｢は―い､どうぞ｡みんな喧嘩しないで食べてね｣
｢｢｢わぁ〜い!!｣｣｣
綺麗に､だけど天高く盛られたｼｭｰｸﾘｰﾑは､一気に首領ﾊﾟｯﾁやﾎﾟｺﾐ達の目を輝かせた｡
その量の多さも､次から次へとたいらげてしまうﾒﾝﾊﾞｰを予想してのこと｡
そしてﾋﾞｭﾃｨはでこっぱちの前に､“いつもの”ﾌﾞﾗｯｸｺｰﾋｰを出した｡
ﾋﾞｭﾃｨはすっかり､ﾒﾝﾊﾞｰ全員の“良き妻”になってしまったようだ｡
｢…はぁ｡｣
なんか複雑｡
｢お兄ちゃん食べないのｫ〜?!!ﾎﾟｺﾐがあ〜んしてあげよっか♪｣
｢ばっか､そーゆーのはﾋﾞｭﾃｨの役目だろ?!｣
｢えっ?!｣
思わず反応｡
ﾋﾞｭﾃｨからあ〜んなんて!!
｢ふふふ､首領ﾊﾟｯﾁ君は変な冗談ばっか言わないの｡ね？へっくん｣
｢……冗談､だよね…｡ははは…はははは…｣
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