Birthday

□君の背中
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大事な大事な試合の時。

ダブルスを先制されてしまってもうあとがなかった。

だけど、彼はひるまなった。

ラケットを握り直して、一度だけこちらを振り返って微笑んだ。

そして、ゆっくりコートに入っていくその背中。

光り輝く、彼の背中。


私は、その背中を送り出すのが、
とても好きだった。




君の背中



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