M.L.T.
□poor?
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「アイカ、私は貴女に失望したわ」
「はっ?」
朝、登校すると恵里が冷めた目で私を見ながらそう言った。
えっ、あれ?
何かしたっけ…?
「仲睦まじかった詩絃君と冨田君。冨田君に気があったアイカは嫉妬に萌え…ゴホンッ…燃えて、悪女に目覚めたの。」
「………」
妙に合ってて嫌だ。
そして何故萌え…
「まず手始めに詩絃君を手懐けるため自分に惚れさせた。そして次は冨田君へ復讐を…」
「はいはいストップストップー。」
止まらなくなったら本当にこの子は止まらないんだからっ
「っていうかそれは何処からの情報…」
私がそれを尋ねてしまう前に、見計らった様にゆーちゃんが恵里に飛び付いた。
「ねぇねぇねぇっ!!イギリス可愛いんだけどイギリスーっ!」
「おい、」
今日は学活だけで終わり。
連絡やらなんやらでその一時間は終わった。
終わりの予鈴が鳴ると、泰希に声をかけられ少し驚いた。
「な、何?」
「今日、部活は?」
「ある…と思うけど…」
時間的にどうなんだろう、と考えているとタイミング良く顧問が部活中止の連絡をしにきた。
因にA組の担任だ。
「ない…みたい」
苦笑しながら言うと、泰希はふぅん、とだけ言って、聞いた理由も言わないまま席へ戻ってしまった。
「来るんじゃないですか?また」
「えっ、」
「みうちゃん…だっけ?前来たんだよね?」
ちくしょーこの双子めっ!