M.L.T.

□poor?
2ページ/7ページ

「何で来たこと知って…」


少しムスッとしながら聞いてやれば、二人は良く似た顔でニッコリと笑って


「「秘密」」


息をぴったり合わせてそう言い放った。












「ただいまぁ……」


結局情報源は分からないまま帰宅。
おかえりのない挨拶を…「あ、おかえりーっ!」



……あった…。



「美羽ちゃんっ…どうしたの!?」

「今日も、タイ兄が帰ってくるまで遊んでほしいの」


百点満点の笑顔でそんな事言われたら断れないじゃないっ!
寧ろ口元が弛んでにやけちゃうわ…


「…っ!てか何故に家の中に!?」

鍵の在処を教えたわけでもない筈なのに…

笑顔にかきけされそうになっていた、まず一番初めに聞かなければならないであろう疑問。
あれ?不法侵入?

いや、許すけど。許すけどねっ!!



「開いてたの」
「マジかっ!?」



あ、負けた。



「大丈夫、空き巣の形跡はなかったから」

「あ…そう…?良かったぁ…」


胸をほっと撫で下ろすと、美羽に袖を引かれた。


「ねえねえ、宿題教えてっ?」

「うんっ!良いよー、任しとけっ!!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ