M.L.T.
□poor?
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「何で来たこと知って…」
少しムスッとしながら聞いてやれば、二人は良く似た顔でニッコリと笑って
「「秘密」」
息をぴったり合わせてそう言い放った。
「ただいまぁ……」
結局情報源は分からないまま帰宅。
おかえりのない挨拶を…「あ、おかえりーっ!」
……あった…。
「美羽ちゃんっ…どうしたの!?」
「今日も、タイ兄が帰ってくるまで遊んでほしいの」
百点満点の笑顔でそんな事言われたら断れないじゃないっ!
寧ろ口元が弛んでにやけちゃうわ…
「…っ!てか何故に家の中に!?」
鍵の在処を教えたわけでもない筈なのに…
笑顔にかきけされそうになっていた、まず一番初めに聞かなければならないであろう疑問。
あれ?不法侵入?
いや、許すけど。許すけどねっ!!
「開いてたの」
「マジかっ!?」
あ、負けた。
「大丈夫、空き巣の形跡はなかったから」
「あ…そう…?良かったぁ…」
胸をほっと撫で下ろすと、美羽に袖を引かれた。
「ねえねえ、宿題教えてっ?」
「うんっ!良いよー、任しとけっ!!」