まずは鍵盤のユニットを取り外して裏返しにします。
 

 
するとネジ8箇所で止まってますのでこれをドライバーで外します。
 
基本的な話ですがドライバーはネジの大きさに合ったものをつかってください。
 
合わないものでムリに回してるとネジ山潰れます。
 
正直専コン同様使ってあるネジ自体あまり質の良いものではないので潰れやすいです。
 
外すと中の鍵盤のスイッチが見えます。
 
それぞれネジ2箇所で止まっているのでこれも外します。
 
余談ですがネジをもっと強度のある材質のものに変えるのも良いかもしれません。
 
ホームセンターで同サイズのステンレス製のネジを買って変えるとより安心感が出るんじゃないかなと。
 

 
ネジを取って上のマイクロスイッチ部分を外すと中に鍵盤とバネが見えます。
 
しかしこのバネが実は騒音の原因のひとつ。
 
というわけでこれを処置しますが、方法はあとで説明しますので、さきに鍵盤の方の改造法からご紹介します。
 
とりあえずこのバネは外しておきます。
 

 
鍵盤にただ乗っかってるだけなので簡単に外れます。
 
まず騒音の原因の大きな要因である鍵盤の打撃音の緩和ですが、これには薄手のゴム板を使います。
 
専コンでもボタンのハマり防止と騒音軽減のためにゴム板を使っていましたが理屈は同じです。
 
今回はハマり防止対策はしなくていいので薄手のものを使います。
 
ホームセンターや電子部品などを売っているお店などで薄いゴム板などを購入してもよいですが、これくらいなら身近にあるゴム手袋を利用すれば十分です。
 

 
すごい安価でコンビニやスーパーで買えますから。
 
使うのは手の甲の平らな部分です。
 
厚さも0.5mmくらいなので加工もし易いので。
 
ここを切って直径1cmほどの円形のゴム板を作ります。
 

 
教えて頂いた方は1cmと言われましたが実際は1cmだと少し大きめで鍵盤がひっかかったり潰れた状態になる原因になることがありますので、それより数mmは小さめに切られると良いと思います。
 
そのあと円の中央に穴を開けます。
 
針やシャープペンで穴を開けた後でつまようじなどで穴を広げると良いと思います。
 
穴はそんなに広げなくていいです。
 

 

 
それを上の写真のようにボタン裏側の突起に差し込むんですが、あまり広げすぎると鍵盤に通したときに破れやすくなりますので。
 
ゴムですから穴が多少小さくても十分に伸びて通ります。
 

 
これを鍵盤の4隅にひとつずつ通し7ボタン分作業を行います。
 

 
小ネタですがアケコンの鍵盤は上の写真のように専コンの鍵盤には最初から付いている消音用のゴムの部品が付いていません。
 

 
正確にはアケコンもセレクトボタンとスタートボタンの鍵盤にはこれが付いているんですが、肝心の普段叩いている7鍵盤の方には付いていないという(爆)。
 

 
この部品はそのまま流用が効きますので、アケコンを買って使わなくなった専コンがあればそれからこの部品を外して付けられると結構これでも騒音が軽減されます。
 
注意点としてはこのゴム部品はきちんと鍵盤に付いてないと鍵盤を叩いてるうちに外れてきて、それが鍵盤のひっかかりの原因になることもあります。
 
専コンの鍵盤と比べてアケコンの鍵盤ではこの部品を差し込む隙間が少し広いため、そのままではこの部品がしっかり固定されず外れやすい状態なので、できればゴム用接着剤の類でプレイ中に外れないように固定してしまった方がいいと思います。
 
ちなみに専コンの消音用ゴムが手に入らなくてもホームセンターなどで売っているゴム板でも十分代用可能です。
 
厚めのゴム板を買ってきてカッターで切って消音用ゴムと同形状に加工して取り付けるだけでも十分な消音効果が得られます。
 
次にバネの処置です。
 
これにはバネを残す方法とバネを取っ払う方法の2通りがあり
 
<バネを残す場合>
 
バネを残す場合の方法ですが、メリットとしては改造前のアケコンの感触をほぼ残すことができます。
 
デメリットとしては騒音抑制効果がやや弱い点です。
 
この改造をしても微かですがバネの音がやはりします(といっても改造前と比べるとだいぶ抑えられますが)。
 
アケコンの購入時の感触を残したい方や多少の騒音は気にならない方はこちらの改造をどうぞ。
 
改造法は簡単。
 

 
バネよりも少し大きめにゴム手袋を四角に切り、それをバネとマイクロスイッチの間に来るように挟んでまた元通りユニットにはめてスイッチを取り付けます。
 

 
<バネを取っ払う場合>
 
バネを取っ払う場合の方法ですが、メリットとしてはかなりの騒音抑制効果が得られます。
 
デメリットはバネを外したこととゴムを間に入れたことで鍵盤の感触がちょっと変わることです。 
大雑把に言うと鍵盤の柔らかめの新型筐体に近い感じの感触になります。
 
それとバネがないためマイクロスイッチにかかる負担がバネあり時より増えるためマイクロスイッチの寿命が多少縮むようです。
 
私の場合はこのバネ抜きの改造をしてアケコンを使用していますが大体約2年ほどはマイクロスイッチの故障も出ずに問題なく使えました。
 
マイクロスイッチの寿命が来ても後述のように交換は可能ですのでご心配なく。
 
多少鍵盤の感触が変わったり寿命が多少は縮んでもOKという方はこちらの改造をオススメします。
 
アケコンの騒音をかなり抑えることができますので。
 
ゴム手袋を鍵盤よりひと回り小さく長方形に切ります。
 

 
それを鍵盤とマイクロスイッチの間に来るように挟んで元通りユニットにはめてスイッチを取り付けます。
 

 
ゴム板が騒音抑制とバネの反発力代わりの効果を生むわけです。
 
挟むゴム板の枚数ですが2枚挟むとかなりの騒音を抑えられるものの鍵盤の感触は大幅に変わります。
 
私はちょっとこの感触に馴染めなかったのでゴム板を1枚だけ挟んでます。
 
鍵盤の感触をできるだけ変えずに騒音を抑えるには1枚がベターかも。
 
この辺もまた各人のお好みでどうぞ。
 
市販のゴム板を使われる場合は0.5mmくらいのものを使われると良いと思います。
 
ちなみに1mmのゴム板では厚すぎて使い物になりませんでした。
 
バネ無しな上にゴム板無しでもちゃんと動作はします。
 
騒音抑制効果は薄れますがバネだけ外してゴム板も入れず鍵盤の4隅の騒音対策だけにすると感触はより新筐体に近い感じにはなります。
 
以上の改造を7ボタン分行います。
 
終わったらユニットのふたを元通りにネジで止めます。
 

 
これらの方法で改造前よりはそんなには大きなデメリットもなしに騒音を結構緩和できます。
 
しないよりはずっといいですw。
 
まぁ根本的な騒音対策まではさすがにできないところですが。
 
なにせ実際のAC筐体もかなりパチパチうるさいですし。
 
単にゲーセンでは大音量で音が出てるので打撃音があまり聴こえないだけの話です。
 
家庭用でもボタンから出る騒音自体を減らすだけではなく、音量も上げてボタンの打撃音を聴こえなくすることも併用すると良いかと。
 
しかし大音量によるご近所迷惑だけはお気をつけください。
 
補足ですが、メンテナンスの話。
 
長期間使用してますとホコリや手垢で鍵盤がひっかかる場合があります。
 
専コンでもですが半年に一度くらいは分解して鍵盤周りなどを薄めた中性洗剤(台所で使う液体洗剤)をタオルに付けて硬くしぼって吹きあげるとよく汚れが取れます。
 
あとは綺麗なタオルや綿棒などで乾拭きすればOK、かなり調子が戻ります。
 
アケコン・専コン問わずUDXをしないときはホコリをかぶらない場所に直したり、鍵盤部分にタオルなどをかけておくとホコリ予防になります。
 
またゴム手袋の材質によってはこれまた長期間の使用によりゴム手袋を切り取ったものとマイクロスイッチとがくっついて鍵盤がひっかかることもあります。
 
この場合は分解して一度外してからゴム手袋を裏返したり、新たにゴム手袋を切ったものと入れ替えられると改善されます。
 

 
それと鍵盤の下のマイクロスイッチですが、これ自体は実際のUDX筐体で使われているマイクロスイッチとまったく同じものが使われています。
 

 
数年程度の使用では全然大丈夫だと思いますが、もし長年の使用によりマイクロスイッチ自体がヘタってきて鍵盤の無反応等が出だした場合はマイクロスイッチ部分だけ取り替えればまた新品状態の調子に戻すことができます。
 
マイクロスイッチも消耗品ですので一生使えるものではありません。
 
コントローラーのメンテナンスも家庭用UDXをベストの状態でプレイするために最低限必要な部分ですので定期的にされるとよいと思います。
 

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