大きく分けると運指配置は「北斗」と「固定」にわかれます。
(指の表記については以下、親指:親・人指し指:人・中指:中・薬指:薬・小指:小、と表記します)
・北斗
譜面に応じて押しやすい指で押す運指法。
大抵は右人と右中、左親と左人で押す人が殆どでしょう
(大抵はここから始まる)
多指北斗と呼ばれる10本の指全てを使用した北斗運指はある意味最強の運指ですが、かなり難しいです。
固定運指には多数のバリエーションがあります。(数字は対応する鍵盤でSはターンテーブル)
・対称固定
1P S左小1左薬2左中3左親(右親)4右人(左人)5右親6右中7右薬
2P 1左薬2左中3左親4左人(右人)5右親(左親)6右中7右薬S右小
左右対称の配置の為この名がついた運指。鍵盤に指を8本配置する形になる完全固定の為、総合的には最強の運指。
但しS+1orS+2(1P)、6+Sor7+S(2P)が来ると否応無しに固定を崩さなければならない上、譜面の配置によっては12トリルや67トリル(1Pの場合)では他の指配置にしないとかなり叩きにくいなどデメリットもあります。
・3:5半固定
1P S左小1左親2左人3右親(左親)4右人5右親(右人、右中)6右中7右薬
2P 1左薬2左中3左親(左人、左中)4左人5左親(右親)6右人7右親S右小
他の固定が左右の手で皿を含めた8列を4列:4列で基本的に担当するのに対して、皿側の手は基本的に3列のみを担当し、逆の手で5列をカバーするのでこの名前が付いています。
対象固定と違いターンテーブル側の手に無理が無い(固定を崩す必要がない)。
ただ345鍵に寄った配置や、AA(アナザー)や冥(アナザー)などの「超発狂」と呼ばれる譜面にかなり弱いです。
・1048式固定
1P S左小1左親2左中3左人(右親)4右人5右親6右中7右薬
2P 1左薬2左中3左親4左人5右人(左親)6右中7右親S右小
トップランカーの1048氏が考案した運指で、理論上はどんな譜面にも対応できる完全固定。
皿側の手は慣れないとけっこう押しにくく(単純に伸ばすのではなく小指も含め「フレミングの法則」のように曲げる等、指の角度がポイントです)、S+1+2(1P)、6+7+S(2P)が親指+人差し指+小指で片手で届かない人は物理的にこの運指は無理です。
逆に言えば、上記が片手で取れるくらいの人ならば練習次第でこの配置は出来ます。
それと結構誤解されている方が多いですが、1048式はあくまでも「鍵盤を綺麗に捌く為」の運指です。
・DOLCE式固定
1P S左小1左中2左人3左親(右親)4右人5右親6右中7右薬
2P 1左薬2左中3左親4左人5右親(左親)6右人7右中S右小
トップランカーのDOLCE氏が考案した運指で、固定配置であるもののある意味では「多指北斗」に該当する運指。
かなり独特の配置の為、他の固定からプレイ中に移行するのが難しいです(SP&DP両方を極めているDOLCE氏だからこその運指で左手が動かないとかなり大変です)
基本となるのは対象固定ですので、まず対象固定をマスターしてそのまま3:5半固定も習得しておけば、まず大丈夫です。
皿は小指で皿の淵に指を引っ掛ける形で回します(最初は薬指を添えて回してもOK)