*二次創作小説*

□迷える淫らな純情少年たち
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 復讐者の牢獄から脱走して失敗したとか、あそこに閉じ込められているのは偽物かと色々な噂の絶えない男から無理矢理に約束させられたのは、自分の身にもしもの事があれば、手を借してあげてという一方的なお願いをさせられた。命令をされるのは嫌いだ。切れ長な目をした端正な顔立ちをした男は、それを思いだしただけでも腹立たしいのか、眉を顰め、大きく溜め息をついた。
 まさか、誰かの約束を律儀に果たすなんて、変な気分だと思いながらも微かに口の端が上がる。貸しを作るのは好きだ・・・。
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