basara

□王様ゲーム
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「命短し、人よちゅーせよ!」

何故か誇らしげに言う慶次に一発お見舞いして、三成を見た。

やばい、緊張してきた。
本当にやるのかな、

「…ね、三成」
「…なんだ」
「……その、本当に、キス「やらせてたまるかぁぁぁぁぁ!」」

!!??

何だ、どうしたんだ

政宗の叫びと共に体がふわりと軽くなる。
これは、お姫様抱っこ、というやつですか…!

微かにかかる政宗の吐息、しっかりした腕……政宗ってこんなに[男の人]って感じだったっけ。

「ななし、このままGameは放り出してどっか行っちまおうぜ」
「え……?政、宗」
「させるか!」

途端に私の腕を誰かが掴む。
三成だ。
ぐいっと腕を引かれ、三成の腕の中におさまる。

「…三成?」
「……」

ふちゅ、と、音がした。

目の前には長い睫毛 、白い髪
三成の、顔

周りのざわめきが聞こえる。

「…は、は、はは破廉恥!!」
「ななしが…ななしの1st Kissが…」
「…ななし、キ、ス?……ただかーつ!」
「!家康が倒れた!!」

そうか、あたしは三成にキスされたのか。
……ん?キ、ス?
い、いや三成の事は嫌いじゃないから…むしろ好…ななな何でもない!

「…キ、キ…キス!三成、あ、あたしに……キス!?」
「それがどうした」

そうでもしないと終わらないだろうとそっぽを向いた三成の顔は、ほんのり朱に染まっていた。

「いいなー俺様もななしとキスしたーい」

駄目だこいつ…早く何とかしないと

「ならもう1回やるか!」

慶ちゃん何故続けるの赦さない

そうこうしている内に何故か第2ラウンド開始。


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