貰捧・記念小説

□体温差0.7℃
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(、愛してみせてよ)様より
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チョコレート【chocolate】
カカオの種子をいって粉にしたものに、牛乳・バター・砂糖・香料などを加えて練り固めた菓子。飲料もある。チョコ。(大辞泉より)



欠片でも食べれば、頭の痛くなるような甘味がいつまでも舌にへばりついてうんざりする。昨日もまた、栄養が全部髪にいってるあの男(骸とも言う)の好みが理解できなかった。

毎日毎日毎日毎日毎時間、よくも飽きず食べ続けていられるものだ。頭のめでたい奴(骸とも言う)が胸ポケットから取り出すチョコレートは体温で、彼が言うには「大人しくなっている」らしい。僕の仕事のある日は、邪魔をしたくはないから噛んだときに音を立てないよう溶かしておくのだと、小指を立ててチョコを取り出す奴(骸とも言う)はウインクをしながら言ったが、こいつは絶対気を遣う地点を間違えていると人の気持ちに鈍い僕でも分かる。そもそもチョコレートなんか学校で食べるな。小指をしまえ。ウインクもやめろ。うっかり、みっともないことを思ってしまいそうになる。

何故か、彼の影を落とした顔はできれば見たくないから、取り上げることもしないで、僕は心の奥で目一杯悪態をつきながらいつも見逃してしまうのだった。サンタさん、今年の僕のプレゼントはいらないので世界中のチョコレートを爆発させてください。


羽織った学ランの胸ポケットで寝ているひよこ(に見えるけど飛べるから何だろう。まさか、そんなまさか。運命的な出会いは目の前のあの馬鹿だけでもうたくさんだ)が少し震えた。暖房も加湿器も入れているのに、そういえば指先が冷たい。


チョコレート狂の露出狂(骸とも言う)はソファの上で幸せを噛み締めるように震えていた。サンタさん、こいつの頭のてっぺんに生えている葉っぱだけを茶色に染めてやってください。


心はいつか目が合った瞬間、体までもこいつでいっぱいな自分が恨めしい。いつもひっついていたから震える暇もなかったなんて、せめてあいつに気づかせてほしかった。


だから嫌いなんだ。冬もチョコレートも。サンタさん、六道骸をチョコレート嫌いにしてください。














お礼!



要様、こんな素敵すぎる小説をありがとうございます!

前回戴いた小説同様にとても読みやすく…




世界中のチョコレート爆破ww
そんな事されたら骸さん悲しむでしょうね…




本当にありがとうございました!!



最後までお読みいただきありがとうございました!






20091229
 

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