貰捧・記念小説

□桜、舞い散る
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桜、舞い散る
(ギャグ甘)




6918HIT*夜桜様・雪桜様へ
リクエストthanks










季節は春…

いや、5月はもう初夏なんだろうか?
今年は桜も咲くのが早くいつもは入学式の頃に満開になっていたのに今年は卒業式の頃に満開になっていた

まぁ僕はいつでも好きな学年だから関係ないけどね











「雲雀くん!お花見行きましょう♪」


「…………」

「さぁ!そうと決まったら準備しなくては!」



「君…その目はちゃんとまわりがみえているのかい…?」

「当たり前ですよ!
僕の目の前には可愛らしい…いや、美人?で色っぽく妖艶な雲雀くんがッ、クハァ…!」




僕が雲雀くんをどう言葉に表そうか迷い顔をあげた瞬間雲雀くんのトンファーが顔面にヒットしましたよ…


クフッ、わかってますよ…
これは雲雀くんの照れ隠しですよねw
そんな不器用なところも大好きですよ!!



「………」

「雲雀k、グハァ!」


「何考えてるの…
顔が歪んでるよ…あぁ、歪んでるのは元々だったね」

「ちょっと、酷いですよ!二度も顔面になんて!
折角の僕の美しすぎる顔にキズがついたらどうしてくれるんですか!?
その時は雲雀くんが責任とって僕のところにお嫁に来てくださいね!!
ダメでしたら僕が雲雀くんのところにお婿さんに……雲雀くん?
もう…そんなに見つめないで下さいよ。恥ずかしいじゃありませんか。穴が開いてしまいそうです…あぁ、美しいとは罪」


「………」



─バタンッ



雲雀は何も言わずに部屋をでていってしまった…

ちょッ、放置ですか!
あなたの愛しの恋人を!
追いかけなくては…!







「雲雀くん!」

「…ついてこないでよ」


「ね、お花見に行きましょうよ?」

「だから…、何処に桜が咲いてるの?
もう八重桜でさえ散ってしまったよ」

「大丈夫ですよ!
ほら…!」



ポンっと音をたてて桜の花が1つ目の前に現れた
それはふわふわと骸の掌に着地した



「はい!雲雀くんにあげます♪」




雲雀は骸から桜を受けとりそれを見つめながら言った



「それだったらわざわざ外にお花見に行かなくても室内でもできるじゃないか」

「わかって無いですね〜
桜は外でみるから綺麗なんじゃありませんか!
花びらも風の中を舞って凄く綺麗じゃありませんか!」

「ふぅん…」


この短い言葉を全て言い終わる前に雲雀はクルリと後ろを向いて再び歩き始めた



「ちょ、雲雀くん!待ってください!何処に行くんですか!?」

「何、行くんだろ?お花見」


「雲雀くん…勿論です!」

















近くの春には桜で有名な公園に来てみた…が、やはりもう桜は全て散ってしまい葉桜となってしまっていた



「雲雀くん!雲雀くん!ちょっと目を瞑っていてください!」


「………」



僕はゆっくり目を閉じた。

どうせ目を開いた時には桜が満開になっているのであろう…



「もういいですよ、開いてください!」



目を開くと予想通り(本当は予想以上だったがその事は言わないでおこう)目の前に桜が綺麗に咲いていた…



「まぁまぁだね…」



桜が満開になる頃は人がいっぱいで桜がみたいときは風紀委員に人を追い払ってもらっていたのでこうして誰かと桜をみるのは無かったかもしれない…



そんなことを考えて骸の方をみてみるとまたポンって桜を出していた。

今度は普通の染井吉野ではなくそれより濃いピンク色をした八重桜だ、




「雲雀くん!これ、プレゼントです!」





そう言って骸は僕の髪に桜をつけた…否、つけようとした。



「あぁ…やっぱり雲雀くんの髪はサラサラしてうまく桜がつけられません…まぁ幻術でどうにかしましょう…」



とか一人でぶつぶつ言っているがほおっておいた。




「クフフ、やっぱり似合いますね…」


「こんなの幻覚だけどね」

「つれないですねぇ、もう一度目を瞑ってくれませんか。」

「………」





いつもならこんなに素直に骸の言うことを聞かない。
その前に何故か理由を聞く
けれど今は気分がよかったから素直に目を瞑った…



何をされるのかと思えば『ふにっ』と唇に何か柔らかいものが触れた、

思わず目を開くと骸の顔が目の前にあったので驚いた…



「な…何するのさ!?」

「キスですよ?」



と、普通に答えてきたので恥ずかしくてまた骸の顔面を殴ってやった…



「痛いじゃないですか!しかもまた顔面に…」


「……骸」




僕は顔面を殴られて悲しんでいる骸の頬に口づけた…
(本当は唇にしたいが僕には頬にキスするのでいっぱいいっぱいだ)




「ひ…ひばり、く」



骸は驚いたと思えば嬉しそうにさっきとはまた違う意味で目に涙を浮かべていた…


僕は途端に恥ずかしくなりそっぽを向いてしまった



「今年は桜が散るのも早く、2人でこうして桜を見れるなんて思いませんでしたよ…」



骸が僕を後ろから抱き締めながら言った
身長差のせいか声が上の方から聞こえた気がした。



「来年もこうして2人きりでお花見しましょうね」


「…来年は本物の桜がいい」

「おや…?ではまた僕と見てくれるということでしょうか?ちゃんと言ってくれないとわかりませんよ?」



「……わかってるくせに」




後ろでクフフと笑う骸の声を聞きながら僕は満開の桜と風に舞い散っていく桜の花弁を来年は本物を見れるといいな…と思いながら骸の作った幻覚の桜を眺めていた










桜、舞い散る中2人きりで
(桜の花言葉は、)(優れた美人)



fin...










あとがき



あれ…大分完成が遅くなってしまいましたね(・・;)
とても遅くなってしまって申し訳ないですorz


内容はお任せということだったので折角ですから桜ネタにしました!

が、何故か微妙なことに…


返品は24時間年中無休で受け付けておりますので…!


夜桜様・雪桜様のみお持ち帰りOKです!
(報告は自由ですが、していただけますとありがたいです☆)




最後までお読みいただきありがとうございました!






20100502

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