貰捧・記念小説
□言えないよ!
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言えないよ!
10000Hit、1周年記念*燈躯ジュン様へ
企画参加ありがとうございます★
今日は休日、ディーノも向こうでの仕事を終えて日本に来ていた。
僕もいつもなら休日も学校にいるけど今日は違った
ディーノが宿泊しているホテルに来ていた─
「エンツィオとヒバード仲良いな〜ずっと二人で…っと、二匹でいるぜ?」
「…そうだね」
「オレ達も負けてられねぇな恭弥!さぁオレ達も仲良k」
「なんかあなたが言うとイヤラシイからやだ」
「俺が言うとって…なんか凹む…」
「それより用件は?用があったからよんだんでしょ?」
「なんだ?用がなかったらよんじゃダメなのか?」
「普通そうだろ」
「じゃあ恋人同士が用もなく一緒にいちゃおかしいか?」
「それは…別に…、」
「だろ?オレ達は恋人同士なんだぜ?」
「………」
ディーノはそう言うと僕に抱きついてきた、はっきりいってこれはイヤじゃない。
むしろ心地良い…
手をディーノの広い背中に回して胸に顔を埋めてやった
ディーノは少し驚いたようだったがすぐにさっきよりもキツくだきしめられた
「ちょっと…苦しいんだけど、殺す気?」
「…ホントに…恭弥細いしちぃせぇから潰れちまいそうだ」
「僕はそんなに柔じゃないよ」
あぁ、なんだか言ってることが矛盾してる
「オレがいない間もちゃんと食ってるか?」
「普通に三食と…たまにおやつ」
「もっと食えよ?この細っこい体のどこからあんな力がでてるのか…」
「別にあなたと違って僕はまだ成長するんだから」
「なっ…!オレだってまだ成長するぜ!?」
「もうそれ以上大きくならなくていいんじゃない?色んな意味で」
「色んな意味でって…恭弥ヤラシイ」
「ヤラシイ?あなたには負けるよ」
「お褒めの言葉をどうも」
ディーノが僕の手の甲にキスをした。
このイタリア人が…
それを見ていると視線に気付いたのかディーノも視線だけこちらに向けた
目があってしまい僕は視線を反らしてしまった…
「恭弥、こっち向いて?」
無視してずっと下を見ていたがディーノの手が伸びてきて無理矢理上を向かされて、ハッとした時にはもうキスをされていた
初めは優しい口づけ、
何度も啄むようなキスを繰り返す。
それに夢中になっているといつのまにか深い口づけに変わっていた
ディーノとこういう関係になってすぐは息の仕方もわからずに直ぐにあの人の背中を叩いて苦しさを訴えると『鼻で息をするんだ、やってみて』なんて教えられて何度もこんなキスを繰り返した
そのおかげで今はちゃんと息ができるようになったがやはり長時間は無理だ
苦しくなってディーノの背を叩いてやったがディーノは僕を離そうとしなかった
「…ッ、は、恭弥…」
「ん、ふぁ…はぁ、はぁ…」
「恭弥…ずっとこうしてたい」
「何…は、本当…に殺す、気?窒息死でも、させたいわけ…?」
僕は息を整えようと空気中の酸素を必死に肺へ送り込む
「ハハッ…違う違う。ずっとキスもいいけどさ、こうしてずっと恭弥を抱き締めていたいなって」
「…折角の休日なのに?」
「あぁ、オレは恭弥と過ごせたらそれで幸せだからな」
「…じゃあ……、」
「ん?」
「な…何でもない!」
「恭弥?」
僕は今なんてことを言おうとしたんだ…!
「〜〜、ハンバーグ…」
「え?」
「ハンバーグが食べたい!今すぐ注文して…!」
「あ、ああ…」
(言えないよ…『じゃああなたはずっと幸せだね』なんて…!!)
ディーノは何が起こったのかわからないという顔をしていたが兎に角早くしなければいけないと思ったのか慌てて電話をしていた
言えないよ!そんな恥ずかしいこと!!
(大体こんなこと思うなんて僕らしくない!)
fin...
*あとがき
すみません、あまりリクエストに沿えませんでした…
しかも完成も遅いorz
24時間年中無休返品受け付けてますので(*_*;
燈駆ジュン様のみお持ち帰りOKです☆
最後までお読みいただきありがとうございました!
20100711